多分、日本では報道もされないかと思うが、現在スコットランド、プレミアリーグの首位!にいるHeartsがイギリス最大の、サポーター(ハーツファンデーション)が所有するクラブとなることが決定した。
これは(イギリスでは)非常に画期的な事だ。*注2
フットボールチームは元々選手とファンのみで成り立っていたものだが、それが人気が出て、どんどん大きくなり、ファン、選手の手を離れて営利団体となってビジネスとして成功し、株式会社等になり、現在の様な姿になってしまった。そして会社組織、あるいは単独のオーナーがファンの意見を無視した施策を行ったり、時には無茶苦茶な放漫経営でクラブそのものを消滅させたりで、日本でも同じ様な例はあったかと思う。
さてハーツだが、7年前にハーツの前オーナー:ウラジーミル・ロマノフ(リトアニア)が30Mポンドの負債を抱えた後、会社更生法による再建手続きに入り、現オーナー:アン・バッジが2.5Mポンドで買い取った後、ファン主体のクラブに戻すべく、ハーツファンデーションの8000人のメンバーが毎月それぞれの金額を寄付しながらクラブ財政の健全化(負債の返却も?)を図ってきたが、それがようやく軌道に乗ったので、この度アン・バッジがハーツファンデーションに持ち株を譲渡することになったとの事。*注1
https://www.youtube.com/watch?v=V3hAmrcmR3Y&t=81s
この感動的な動画を是非見てほしい。
同様の動きはイングランド・プレミアリーグのニューキャッスルでもあり、サポーターグループがハーツファンデーション(The Foundation of Hearts)に具体的な助言を受けているとのこと。
まあ地味なニュースではあるが、フットボール界では極めて画期的なニュースである。
と言うことで、”現在では既に紙切れとなった250ポンド?ほどのハーツ株”を持っていた妻は、ハーツファンデーションにこの7年間毎月いくらかの額を寄付してきたので、またHeartsのPart Ownerとなることになった。
多分、何十万分の1くらいかとは思うが・・・
*注1 この記述は不正確で、実際にはハーツファンデーションが先に有志5人で結成され、IT企業経営者であるアン・バッジに支援を依頼したとの事。
*注2 ドイツでは”50+1ルール”と言う制度があり、クラブの株の過半数はファン、サポーターが所有しなければならないとの事。これが本来の姿なのだろう。
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