リビングストン←→相模原 日記

リタイア後、日本→スコットランドを行き来して何とか暮らしている。

スコットランド独立投票結果

2014年09月19日 | スコットランド

日本時間9月19日13時15分、BBCは”NOが多数確実になった”とのコメントを発表。
スコットランドはUKに留まることを選択した。

BBCのWebサイトで”Scotland Decides”のストリーミング放送を見ていたのだが、伯仲する開票速報を見ていて、不覚にも涙を禁じ得なかった。歴史的瞬間をライブで見ていて感動!とか言ったことではなく!(いや多分それもあるし、年を取って涙腺が極端に緩くなっている事ももちろんあるが)この究極の二者択一に悩みぬいたスコティッシュ達の心境を推察し(実際に真剣に苦悩していた妻を見ているので)、その苦しみの選択に”スコットランドを愛するもの”として、同情、あるいはその苦しさを共感したと言うのが、正確なところだ。

”国歌で独立すると言っていたのに、暮らし向きを考えて日和った”、悪く言えばこうなるのだろうが、私としては、この多くの人達の苦渋の選択を評価したいと思う。
国歌に存在する”Be the nation again”のくだりについては、”より多くの自治権を獲得し、限りなく独立国家に近づく!”と読み替えれば良いのだ。

これで、スコットランドは今まで通りの平穏な生活に戻るのだろう。そして300年来最大のチャンスを逃したのかもしれないと言う、ある程度の喪失感は残るかとは思うが、この住民投票の大きな副作用が出ない事を願いたい。心の中ではほぼ全てのスコティッシュが独立したい(イングランドと袂を分かちたい)と思っていたのだから(経済的な問題がなければ)。

中央政府には住民投票直前の”約束”をしっかりと履行していただきたいと思う。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする