1992年、日本代表は指揮官ハンス・オフトの下、現在のE1選手権に相当する「ダイナスティ・カップ」で優勝します。
ハンス・オフトはパフォーマンスの意味合いもあったのでしょうが
1・韓国戦の前、ドレッシングルームで韓国代表の先発選手が記載されたメモ用紙を、選手の前で破く
2・これは日本代表が、韓国代表を凌駕しているという伝達
3・選手たちは指揮官の行為に奮い立つ
という形で、この年は広島開催のアジア杯でも優勝を味わいました。
30年前、日本代表が韓国代表に勝利することは、これだけの価値があったわけです。
1997年のワールドカップアジア最終予選、国立競技場で韓国代表と対戦した際は1-2で敗れ、日本代表は自分たちで予選の歩みを難しくしてしまいます。
加茂監督は会見の際、秋田豊という守備の選手を投入しながら、ラインを下げるなと叫び続けたと語りましたが、この試合はそれまでの3-5-2ではなく、かつての4-4-2で日本らしさを目指していました。
ちなみに韓国代表の指揮官であるボンクン・チャは、選手たちに地に足を付けて、慌てなくてもよいと冷静に語り、加茂さんとは異なる態度をとり続けます。
あれから紆余曲折、日本代表はJ1のレベルアップもそうですが、体力や体格でサッカーをするのではなく、マイボールや瞬発力を軸にした展開で、韓国代表を凌駕するに至ります。
仮に2030年のワールドカップ予選で、両国の対戦が決まれば今度は韓国代表が慌てる番、かもしれません。
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