塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

相成れない価値観は共有できるものか

2016-10-02 01:14:21 | 日記
 映画「ウエストサイド・ストーリー」には、敵対する2つのグループ、シャーク団とジェット団が登場します。

 前者がプエルトリコ、後者がポーランド系の移民という形で、お互いがお互いを憎しみ合う形で物語は進みますが、僕が感じた事は移民ではなく、宗教的価値観の方でした。

 米国は移民を世界中から受け入れている。

 したがって何かしらの諍いは、日本よりも起こりやすいのでしょう。

 僕が宗教的価値観の違いを感じたのは、この映画を見ながら

 「オールド・ファーム」

 を連想したためです。

 トニーとマリアは価値観が相成れないふたつのグループの板挟みになり、結局最後はトニーが銃殺される形で幕を閉じます。

 緑か青か
 カソリックかプロテスタントか
 オールド・ファームでの勝利か敗北か

 相成れない価値観を最初に受け入れたのはレインジャーズの方だったと記憶していますが

 「良い選手ならば宗教的価値観は不要だ」
 「いいや、この点は尊重すべきだ」

 という論争はすごくあったと思いますね。

 この映画はトゥナイトを聞くだけでも価値があると思いますが、オールド・ファームを軸に世界中のダービーの背景を考えることも必要かもしれません。

 中村俊輔がダービーで活躍すれば株が上昇したのも、そこに相成れない価値観をサッカーが代理している側面がありましたから。
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個性という言葉の中に

2016-10-02 00:17:47 | 日記
 人間は普通であるかどうか、この点を気にします。

 僕は大学時代、関心があったパンクロック、レゲエを随分聞きましたが、確かに彼らの社会的歌詞、ファッションは大きな刺激を与えたものです。

 しかし、人間的にまともであるからこそ、彼らの音楽は今でも必要とされているわけです。

 つまり、普通でなければ人は他人との違いに不安を感じる一方で、他人との差別化に躍起になる、というわけです。

 それだけ普通であることは難しいのです。

 プーマのエヴォ・スピードは、何と片足で100グラムを切る軽さと聞きました。

 一方でこのスパイクを履いた方は

 「軽すぎて違和感がある」
 「大事なものを置き忘れている」

 という感想をもらします。

 それが本来必要であるべき重さであり、デザインの出来栄えなのでしょう。

 つまり、置き忘れたと感じた中身に、この靴は普通でない、という意味合いがあるのです。

 プーマがエヴォ・スピードを発売したのは、アグエロを軸とする契約選手の意見があったためでしょうが、一方で
 
 「パラメヒコという定番」

 があるためでしょうね。

 つまり、自社の看板商品、長年製法もデザインも買えない不朽の靴があるからこそ、エヴォ・スピードで冒険できたというわけです。

 つまり、普通があるからこそその対極にも面白みがあるわけで、これが個性あふれた代物ばかりでは、消費者が戸惑ってしまう、という形になります。
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アビスパのJ2降格に関して

2016-10-02 00:10:15 | 日記
 アビスパ福岡がグランパスエイトに敗れ、J2に降格します。

 今アビスパ福岡の掲示板を閲覧しましたら、降格したにもかかわらず、伊原監督の進退問題、采配を問う声よりも、井原さんはよくやった、参謀をつけて来季も戦ってほしい。

 という、すでに2017シーズンの展望が語られていました。

 この事例を見る限り

 1・ファンは監督の人間性を認識している
 2・シーズン開幕から終盤まで、選手の起用法、練習メニューなどがファンに的確に伝わっているかどうか

 という2点は非常に大切な要素だとわかります。

 アビスパのファンでなくとも、彼らの代名詞が城後選手、という認識は強いですし、僕も同様です。

 彼に残留してほしい、いや、別のクラブに移籍してさまざまな形で視野を広げて、またアビスパに戻ってほしい、など、そのまなざしは暖かいものです。

 それは城後選手が常にアビスパと戦ってきたという点もあるでしょうが、ファンの中に

 現有戦力でよく戦ったのではないか
 来季のために、残留する選手、移籍させるべき選手

 の見極めがもうついているため、だと思います。

 降格しても残留を希望される井原さんは、やはり素晴らしい個性の持ち主なのでしょう。

 横浜F・マリノスはいずれ、かつてクラブの顔だった井原さんに、指揮を任せたいと感じたかもしれませんね。
 
 ただ彼らはカズシさんを最後まで擁護できなかった印象がありますから、井原さんに打診するとしても、まだ先ではあるでしょうが。
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