塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

レアル、スティファノの死に涙する

2014-07-09 22:49:22 | 日記
 アルフレッド・ディ・スティファノが他界しました。

 信濃毎日新聞ですらこの訃報を報じたくらいですから、スペイン、特にマドリードでは各紙が一面で報道しているでしょう。

 今年に入ってからスペインではルイス・アラゴネス、ポルトガルではエウゼビオが死去し、時代を彩ってきた異人たちが去る悲しみを皆が共有しています。

 彼らの死はさすがに宿敵である、FCポルトスポルティング・リスボン、レアル・マドリード、そしてアトレティコ・マドリードの関係者各位もうなだれたに違いありません。

 ダービーというのは、対戦相手に

 「ブーイング」

 することも、試合内容のひとつですしね。

 近年ステファノは、随分年の離れた女性を再婚すると言われ、お子さんたちがこの結婚話を取りやめるように説得していたはずです。

 「この結婚は、父の健康に悪影響を及ぼす」

 それがお子さんたちの総意でした。

 時代に「もしも」は禁句ですが、ミジョナリオスから移籍する際に、今では到底考えられない、バルサが受け入れる事を拒否したことは当然の結末なのですが、ステファノが完全移籍でバルサの選手ならば

 「歴史は変わっていた」

 かもしれません。

 「ステファノはバルサとレアル、1年ずつ交代でプレイする」

 という裁定はレアルの横やりだったのか、僕には知る由もありませんが、レアルとマドリードの環境が、バルセロナよりも肌に合っていたという可能性もあるでしょうね。

 スペイン代表に招集されたレアルの選手たちは、デシマ以降、景気の良い話が聞こえてきません。

 果たしてアンチェロッティは疲れ切った彼ら、カシジャスやラモスにどんな言葉をかけるべきでしょうか。
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ブラジル、悪夢という90分の果てにあるもの

2014-07-09 16:20:09 | 日記
 「首の皮1枚繋がっているように見えた事実は虚構だった。」

 起床してパソコンでワールドカップ情報を閲覧しますと、そこには7-1という前代未聞のスコアが掲載されていました。

 僕でさえこの数字をスキャンダルと思うのですから、ブラジル国民が嘆き、悲しみ、フェリポンと主将を務めたルイスがそれぞれ

 「誤りたい」
 「許しを請いたい」

 を頭を下げたのも当然でしょうね。

 チリのシュートがバーを直撃した瞬間を振り返れば、あの時点でブラジルの命運は決勝にたどり着けないと暗示していたのでしょうか?

 これはドイツ戦の終了後に書いていますから、完全に後出しじゃんけんでフェアでないことは充分理解していますが、もしチリ戦で敗れていたなら、今回のような恥のかき方にはならなかったようにも思えます。

 それは何故かと言えば、ファンは素直に

 「チリ代表は素晴らしい」
 「我々は彼らの健闘に敬意を払う」

 という見方ができました。

 しかし、7-1というスコアはただただ、セレソンの不甲斐なさを映すだけであり、失望だけを残す形になりました。

 デシャンはフランス代表を率いる際

 「最低でも代表キャップ50は欲しい」

 を漏らしていたはずです。

 フェリポンも招集選手の場数の少なさと、本来は招集を考えていたであろう、カカやレアンドロ・ダミアンなどが、下降線を描いていた点も、ツキがなかったように思えます。

 かつてファンバステンが

 「私は2006年ではなく、2008年の欧州選手権を目安にしている」

 と発言し、デシャンも同様の意見を述べています。

 セレソンを率いる人物が誰になるのかわかりませんが、次期代表監督はコパ・アメリカに向けての準備が必要です。

 「国籍に囚われず、グアルディオラを指名すべきだったのか?」

 というのは、言いっこ無しにすべきでしょうが。
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誰かに責任を背負わせることの無意味

2014-07-09 12:04:51 | 日記
 腕組みをしていると

 「お客に対して失礼だ!」
 「店でそんな事してはいないだろうな?」

 と両親が叱責します。

 僕個人は理由もなく、ただ自然と腕組みをしているだけで、店頭では腕組みはしません。

 実際、腕組みをして応対したなら、相当の叱責を受けるのは当然でしょう。

 でも、僕は心の中で

 「腕組みをして店頭に立てば、これだけの批判を浴びる」

 と思う一方で

 「店内や街路樹に平気でゴミを捨て、店で万引きし、カートを片づけもせず置きっぱなしにしている行為の方が、よほどに失礼じゃないか!!」

 と常に思います。

 でもその方たちは、批判も叱責もされません。

 僕たちが背負う必要のない責任を負っている為ですし、当たり前ですが街路樹、道端、店内にゴミは落ちていないのが当たり前で、僕たちが運搬、陳列に関して出したゴミならば、それは指摘を受けなくてはいけません。
 

 韓国でワールドカップのパブリック・ビューイングが行われた後、途方もない数のゴミが溢れ、観戦モラルが指摘された一方、日本のファンが現地でゴミ拾いをしたことは、大きな報道に繋がりました。

 失礼かどうかは、世界基準で何ら変わらないのでしょうが、自分の行為が

 「他人に迷惑、いらぬ責任を与える」

 ようにしない事が大切ですよ。

 僕も家とはいえ、腕組みをしないようにしますし、皆さんも注意してくださいね。
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選手がスタジアム外で背負うリスク

2014-07-09 08:59:34 | 日記
 サンケイスポーツが電子版で

 「セレッソ大阪・柿谷700人に3時間サイン バーゼル移籍決定秘話」

 と言う見出しで、彼がファンとの触れ合いを報じています。

 AKB48の言葉を借りるならば、この対応を「神対応」というのでしょう。

 僕はこの神対応という言葉を聞くたびに、AKBの皆さんは本当に大変だなあと思いますし、訪れたファンすべてに真心こめた対応をするのは、やはり危険性が潜んでいると思います。

 彼女たちは神対応と呼ばれる仕草について、僕が思うように苦痛とは感じず、逆に当然の事と感じているのかもしれません。

 しかしサービス、サインを受けた側、つまりファン心理として

 「今回の握手をそうでもなかった」
 「心がこもっていない」

 と感じる人間がひとりでもいれば。

 そうなればすぐに批判されてしまうのではないでしょうか?

 僕は大抵

 「僕は神様に対応などしてもらったことは無いよ」
 「神様の姿がミケランジェロやラファエロの絵画を、教科書で見ただけなのになあ」

 と感じます。

 冒頭で柿谷の話をしましたが、選手がファンから支持されることは、選手に限らずクラブにとっても大切な出来事です。

 一方で神対応という言葉には、一瞬でも選手がその概念から逸脱した際、いつでも叩くぞ!という選手にとって背負うリスクが余りにも大きすぎると思います。

 新聞は誤報やねつ造記事が判明しても

 「釈明」

 をするだけで、選手はその点に対して糾弾しないものなのですが。
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聖地という言葉に感じる事柄

2014-07-09 08:46:59 | 日記
 日本ではしばしば「聖地」という言葉が用いられます。

 サッカーで言えば「聖地 国立競技場」と言う形になり、2019年に新しく披露される国立競技場も、サッカーに限らず多くの種目で目標の地となるはずです。

 僕個人としての意見ですが、この聖地都いう言葉は無暗に使うべきでは無い、と思います。

 なぜならば、聖地という言葉にはある種の

 「宗教的価値観」

 が詰め込まれており、他者を排除するという意味合いがあると思う為です。

 21世紀の今でもイエルサレム問題に何の進展み見受けられないのは、ユダヤ教とキリスト教、そしてイスラム教にとって大切な場所であり続けているからでしょうし、その点はいずれも譲れません。

 つまり

 「異教を認めない」
 「よそ者は出て行け」

 という感情が強いのでしょう。

 サッカーでは聖地に例えられるのはスタジアムです。

 ブラジルではマラカナンが相当し、イングランドではウエンブリーがそうですね。

 選手が聖地と呼ばれるスタジアムで試合をすることは、感激の他に相当の圧力がかかるでしょうし、無様な姿を見せたならば容赦のない批判が飛びます。

 この負の感情が

 「聖地を台無しにした」

 だとか、観戦に訪れた対戦相手のファンを罵るようになっては、やはり暴力が懸念されます。

 聖地という括りはメディアと、古株のファンにとっては耳障りが良いのでしょうが、別の言葉、例えば「大切な場所」という穏やかなな言葉に置き換えられないものでしょうか?
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