選手の受け皿としてのＪリーグ

　先日中京大学中京高校の宮市亮選手が、アーセナルから５年契約の提示を受け、入団が決定的という報道が成されました。

　僕は宮市選手に関する情報を何も持っていませんが、きっと恵まれた資質の持ち主なのでしょうね。

　ただ若いうちに海外にでることが、結果（試合での成績と人間としての成長）に繋がるとは言い切れない。

　この点が非常に難しいと思います。

　僕は海外移籍を果たしたが現地で思うような活躍が出来ず、日本復帰を考えている選手の受け皿としてのＪリーグが、もっと発展するといいなと思いますね。

　今季ボーフムからエスパルスに移籍した小野、エスパニュールからＦ・マリノスに復帰した中村のように、クラブが即戦力として日本人を獲得する例の方が少ないと思います。

　むしろ　
　セルティックからレイソルに移籍した水野、グルノーブルからエスパルスに入団した伊藤のように、移籍先で出場機会に恵まれず日本に復帰した選手、もしくは復帰を希望する選手をもっと大切にしていくべきだと思います。

　例えばＶＶＶに移籍した吉田（元グランパスエイト）のように、移籍間もなく故障して出場できないという例もあれば、中村のようにクラブの戦術方針の展開など、

　選手の力量というよりも「外的要因」で力が出せなかった例もあります。

　ブラジル代表のニウマールは、２０１０年ビジャレアルに移籍しました。

　それはリヨンでの移籍が不調に終わった後、母国のインテルナシオナウで再チャレンジした事が評価され、２度目の海外移籍とワールドカップ召集に繋がったのです。

　ですから日本の選手も結果がでなければ日本に復帰し、その後また海外を目指すことも悪くないはずです。

　そのためにはＪの各クラブが、日本人選手の動向を国内外問わず、観察することが大切になりますね。