NHKニュース 07月07日 08時10分より
“金を脅し取られていた”
大津市で中学2年生の男子生徒が自殺した問題で、男子生徒が同級生から金を脅し取られていたと複数の生徒が学校のアンケートに回答していたことがわかりました。
去年10月、大津市で中学2年生の男子生徒が自殺した問題について学校側が全校生徒を対象に行ったアンケートでは男子生徒が同級生から自殺の練習をさせられていたという回答が複数寄せられていました。
アンケート結果について大津市教育委員会は「事実かどうか確証が持てない」として公表していませんでしたが、男子生徒が同級生から金を脅し取られていたと複数の生徒がアンケートに対し回答していたことがわかりました。
回答には「同級生が男子生徒を脅して銀行の口座番号を聞き出し、金を取っていた」とか「銀行の番号を無理やり言わせて遊ぶためにお金を使っていた」と書かれていたということです。
教育委員会は同級生から自殺の練習をさせられていたという回答と同様に金を脅し取られたとされる件についても同級生らに事実関係を確認していなかったということで「聞き取りを拒否され結果として確認できなかった」と話しています。
男子生徒の自殺をめぐっては両親が、大津市と同級生らに損害賠償を求める訴えを起こしていますが、市は「いじめが原因とは判断できない」と主張し、同級生側も「いじめではなく、遊びの範囲内だった」として、いずれも訴えを退けるよう求めています。