亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

米政府機関の閉鎖で手に入らないNY金のデータ

2019年01月08日 20時27分38秒 | 金市場
NY金は年始の取引開始から4営業日を経過し、この間のレンジは、おおむね1280~1300ドルの20ドル幅に収まっている。1290ドル台半ばからは売り物が控え、1300ドルが名実ともに強い節目になりつつある。

金ETFの最大銘柄「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」は、7日はやや売られたが年始以降残高が増えており新規資金の流入が認められている。NY金先物も、昨年12月下旬以降の値動きからは、ショート(空売り)の買戻しの一方、新規の買い建て(フレッシュ・ロング)の増加が想定されるが、現在それを確かめるデータはない。というのも、幅広い銘柄の取引を管理しデータを集計発表しているCFTC(商品先物取引委員会)は米政府機関につき、メキシコ国境の壁建設費用を巡り紛糾している暫定予算協議のあおりを受け閉鎖中となっていることによる。結局、昨年12月18日時点でのデータ(12月21日発表)を最後に発表は止まったままで、この間のデータはなし。出来高、取組高(未決済取引高)の推移から判断するに、新規資金の流入が考えられるということに。しかし、早く再開してほしい。

7日の市場で注目されたデータに、ISM非製造業景況指数があった。先週2日に発表された製造業の指数の前月からの落ち込み幅が、リーマンショック直後の2008年10月以来最大となり、株安加速の材料となった経緯があり、ならば非製造業はどうかということだった。

結果は、総合指数が前月(60.7)から3.1ポイント下落し57.6となった。予想値の59.0は下回ったものの、落ち幅は限定的だった。先週末発表の米雇用統計、その中で平均時給の伸びが業種別では「小売り」が高かったことから、連想的に非製造業は(製造業に比べ)落ち幅は限定的と見られたが、そのような結果となった。

このところFRB高官の発言が注目されているが、7日はアトランタ連銀のボスティック総裁が講演で今年の利上げ回数について「1回見込んでいる」とした。世界景気の減速に加え、景気への不安の高まりを理由として、「あまり積極的な行動を取らないことを確認したいと考えている」としたと。たしか昨年の6月ごろに、FRBが利上げに積極的に動くことで長短金利逆転を招くようなことはしたくないという内容の発言をしていたと記憶している。もともとハト派的なスタンスで知られる。

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