亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

持続する不安定な市場環境

2016年02月28日 22時03分21秒 | 徒然(つれづれ)

昨日は京都駅近くの公共施設「キャンパスプラザ京都」にて、日本FP協会京都支部主催の「継続研修会」の講師で日米欧の金融政策と関連する市場の動きを2時間、時事的要素を盛り込みながら話をさせてもらった。参加者は120名強だったが、皆さん熱心でそれがこちらにも伝わるものだから、当方も話に熱が入った。終了は17時15分。その後、京都駅ビル7階にある(伊勢丹内)店に移動し、有志による40人規模の懇親会に当方も参加。そこでまた別の話やら、当日の内容に関する質問やら、まったく関係のない世間話のようなものまで飲みながら懇談。日銀のマイナス金利導入は言うに及ばず、これからの中国に関する関心が高いように思った。

先週末にその中国、上海で開かれていたG20財務相・中央銀行総裁会議だが、経済減速阻止に向けて協調するとして金融政策のみならず財政政策から構造改革まで「政策の総動員」をうたっている。So what? と言うのもなんだが、印象としては金融政策だけでは限界が来ているので、財政出動もということだが、余裕のあるのはドイツなど少数ということになる。足元の懸念事項は米利上げ転換、ドル高の中で加速する中国からの資金(ドル)流出であって、この流れが危機に転じた際を想定したセーフティ・ネットに関連した話し合いは、「資本移動の監視を強化」となっているのでされたのだろうが、市場に安心感を与えるようなものになっていないように思われる。

「構造改革の早急な進展」は中国をさすようだが、早急に進めることは生みの苦しみという形で中国の減速につながると見られ現にそうなっているわけで、減速を阻止し改革も進めというのも無理がある。結局、不安定な市場環境は続きそうだ。この先、円高が進んだとしても日本は為替介入ができなくなったのは間違いなかろう。

昨日は、懇親会終了後、1階の駅に降り、特急はるかと在来線を乗り継ぎ和歌山に入った。夜も10時を過ぎていたが和歌山ラーメンというか“中華そば”を食べたくなり、有名店のひとつに。





地元の銘酒「羅生門」の広告もさすがお膝元では、迫力のあるものだった。




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