亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

自滅的なホワイトハウスの内紛

2017年07月28日 23時18分27秒 | 金融市場の話題

本日の日本のトップニュースは、稲田だ蓮舫だと、もういいよという感じだだが、日本時間早朝の米ABCはホワイトハウスの内紛を取りあげていた。今月21日に元ゴールドマン・サックスでファンド主宰者のアンソニー・スカラムチ氏をトランプ大統領が、ホワイトハウスの広報部長に据える人事を発表。そして即日、スパイサー報道官が辞任。政治や広報の未経験者を自分の上に据えられたことが辞任の理由だが、ロシア・ゲート問題への対応に不満を持っていたトランプ大統領による実質的な更迭とされる。

しかし、どこまでいってもワンマン経営のおいらが大将的な感覚から抜けられない稀有な大統領は、気に食わないと解任してイエスマンを周りに置こうとしている。今回、ロシアゲートへの対応で、スパイサー前報道官に不満を持っていた大統領に対し、スカラムチ氏の起用を推薦したのが娘夫婦(ジャレッドとイバンカ・クシュナー)とのこと。それに対し、リーバス首席補佐官とバノン首席戦略官・上級顧問の2人は反対したとされる。しかし、パパは娘の言うことに耳を傾け、反対意見は押し切られることに。

しかし、このスカラムチたる人物が好戦的というか、かなりの強硬派のようで、ここにきてプリーバス首席補佐官との対立が先鋭化しているようだ。というもの、ホワイトハウス内の情報をリークしているとプリーバス首席補佐官をメディアで名指しで批判するばかりか、ツイッターでも批判ということで対立の構図が急激に高まっていると米ABCが報じていた。

一方、最後の賭けに出た上院共和党は、オバマケア廃案を動議し採決に持ち込んだものの、結果は否決。トランプ陣営が掲げた公約の看板がオバマケア撤廃or 改革案だったが、これで頓挫が確定。さらに、粘ったりはしないと思われるので、当面落着となりそうだ。しかしそれは財源確保という点で、主要な公約の実現への道筋さらに難しくなったことを意味する。こうした状況を市場はどう判断するか。

それにしても、当方は、そもそもプリーバス首席補佐官とバノン首席戦略官がうまくいかないのではと思って見ていたのだが・・・。意外な伏兵が現れた。いずれにしても、トランプ大統領は、自ら進んで墓穴を掘っているように見える。それに本人が気づかないばかりか周りに意見する人がいないというか、仮に意見しても「聞く耳持たない」状態なんだろう。

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