亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

株式市場の楽観と金市場の慎重姿勢

2014年02月26日 23時57分00秒 | 金市場

金市場は株式市場などと同様に明日27日に予定されているイエレンFRB議長の上院での議会証言の発言待ちとなっている。2月11日の下院金融サービス委員会、そして当初は13日に上院銀行委員会での証言が予定されていたが、ワシントンでの寒波で政府機関が一部閉鎖されるという状況の中で延期されていた。延期されたことで、先の下院での証言内容と大きな変化がないと見られた上院での証言が、がぜん注目事項となった。というのもこの間に1月のFOMCの議事録要旨が公表されたこと。

一部のメンバーからは利上げを話し合おうという提案があったように、ここに来てタカ派への傾斜が感じられ、その点でイエレン議長がどうとらえているか確認したいということに。

さらに11日以降に発表された米国関連の各種指標に減速を示すものが増え、それらをどう解釈あるいは受け止めているのか・・・・という議員からの投げかけもあろう。したがって当初は比較的無風で終わると思われた今回の証言だが、下院でのそれと同じく長時間にわたる可能性も考えられる。この発言内容が3月7日に発表される米2月の雇用統計の前の段階での、金価格の目先の方向性を示す材料となりそうだ。

いずれにしても足元の市場は、楽観に覆われている株式市場に対し慎重な姿勢を崩さない金市場ということで方向の違いはあれ、両者ともに上昇が並立している状態にある。

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