亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ポールソン 金ETF半分売却

2013年08月15日 08時29分13秒 | 金市場
注目のSEC(米証券取引委員会)への届け出(13Filing)。1億ドル以上の資産運用者に義務付けられているもの。金市場ではETFの最大銘柄「SPDR Gold Trust(SPDRゴールド・シェア)」の筆頭株主(最大保有者)で知られているジョン・ポールソン率いる「Paulson & Co」の動向が注目されてきた。

金ETFの解約が目立った1-3月期には保有量に変化はなく、今年の4月12日、15日の2営業日で金が200ドル以上下げた直後にも金保有継続の意向をファンド契約者向けのレターで示すなどしていた。果たして23%もの下げに見合われた4-6月期はどうなったか。

日本時間の今朝ほど明らかになったのは、持ち分2180万株(67.8トン)のうち53%を売却し6月末時点では1020万株(31.66トン)となっていた。ちなみに3月末で1.65トン(53万900株)保有していたソロスは全株手放していた。ポールソンのほうは、ヘッジのために手放したとしているようだ。下げトレンドが加速する中で半分をキャッシュにしたということか。

この結果が判明した後にグローベックスの金価格は通常取引の引け値1333.4ドルから上昇し1340ドル台に乗せている。金市場ではこれまで「ポールソンが売ったら大きく下げる」と指摘する向きが多かったが、以前ここで(2011年11月15日)に「ポールソンも“one of them”」と題して書いたことがある。早いはなしがポールソンの持ち分も以前であれば影響力があったが、市場規模が大きくなった今やそれほどでもない、とした。ただしメディアはポールソンの売りで下げたとするかもしれないが・・・・とした。本日足元で起きているのは、まぁ、そういうことです。

以下、当時書いたものを一部抜粋とURLです。

「今年の5月中旬にもジョージ・ソロスのファンドによる売却が明らかになったが、その時にも市場に動揺は見られなかった。これはセミナーなどの機会を捉えて語って来た内容だが、ソロスやポールソンなどのビッグネームであっても、その売りは厚みの増した市場では影響力は限定的なものになっているということである。今やポールソンも“one of them”という捉え方が出来るのである。もちろん、ポールソンにしても今回全ての持ち分を手放したわけではなく、EFFを手放す一方で、その分を先物市場での買い持ちを作っているとの情報もある。つまり、金のエクスポージョーは実質的に減っていないということで、それが市場に動揺を与えていないという可能性もあろう」。

本日は紀州は紀伊勝浦にて更新。昼は暑いけど朝晩は凌ぎやすい。


http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/8f06f27198bfa799665a4e6761db4838
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