亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

経済指標よりも大統領のツィート

2018年04月17日 23時10分36秒 | 金融市場の話題

注目の3月の米小売売上高は前月比+0.6%と4ヵ月ぶりのプラスとなった。市場予想(+0.4%)も上回った。2月の数字(-0.1%)はそのまま変更されず。前月比でマイナスが続きやや懸念されていた消費が勢いを盛り返してきている兆候ということか。

しかし、市場が反応したのは、「米国が利上げを継続する中、ロシアと中国は通貨切り下げゲームに興じている。これは受け入れられない!!」としたツィートに対してだった。これでドルは全般的に弱含みに推移することに。

このところ市場は、経済指標よりも政治的な動きへの反応に傾いている。ここまでのトランプ大統領の言動や公約から、ドルを見る市場の目には一定のドル安バイアスがかかっていると思われる。1月末の世界経済フォーラム〈ダボス会議〉に参加したムニューシン財務長官が、「ドル安はアメリカにとっていいこと」とぽろっと本音を語ってしまうのだから、何をかいわんや。

それにしても保護主義を前面に出したトランプ流通商政策は、貿易赤字の解消に主眼を置いたもので、総合的な見地からのものではなく、まさに木をみて森をみずというもの。例えば、中国を傷みつけようとして、傷んだのは米国企業だったということも起きそうだ。米国第一主義を掲げての内向きの政策は、外交面での強硬姿勢につながり地政学リスクを高めている。空前の量的緩和策の後にやってきた政治的混乱は、そのままドルの先行きの不確実性に焼き直され、ドル信認の足元を静かに侵食している。

日米首脳会談には、かつての対日強硬派のライトハイザーUSTR(米通商代表部)代表が参加とのこと。
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