亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

賃金上昇データが押し上げる米債金利、目立った反応をしていないドル

2018年09月12日 22時49分48秒 | 金市場
先週末に発表された米雇用統計での賃金上昇(前年同月比+2.9%)は、失業率の低下の中でも、いっこうに上昇加速の気配の見えなかったインフレ率を突き動かす兆候との捉え方から、思った以上に市場に影響を与え始めたということか。先週金曜日以来、FRBの利上げ観測の高まりの中で、米2年債金利(利回り)の上昇が加速している。

もともと長短金利差縮小が年初から隠れた話題のひとつとなっており、さすがにここに来て公の議論に昇格?してきたところで、その主役の片割れが2年債金利。11日に米労働省が発表した求人労働移動調査(JOLTS)では、7月の求人件数は前月比で11万7000件増の693万9000件となった。2000年12月の統計開始以来の最高水準ということで、米労働市場の好調さを示し、雇用統計の平均時給の上昇加速を裏付けるものとなった。データからは自発的な離職の増加が確認されているが、これは求人が旺盛である証拠でもある。

この結果を受け、FRBの利上げ加速を意識した債券市場では、利上げ観測の高まりに敏感な米2年債の利回りが上昇。2.774%と2008年7月以来の高水準を3営業日連続で更新することになった。前日、ついに2.7%台に乗ったか!!と思ったが、さらに上昇。

2年債に押し上げられるように10年債(=長期金利)も2.98%と3%に接近、30年債も3.120%に。10年債でいえば、このまま3%を突破するか否か。国債価格の下げが加速していることを表すが、押し目買いが入りブレーキがかかるのではと思っているのだが、どうなるか。足元でこの金利上昇にドルが反応していないことが、金をサポートしている。



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