亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

金相場の耐性を試す、にわかに動意づいた米長期金利

2017年12月20日 23時47分17秒 | 金市場

19日の市場は米下院での税制改革法案の採決の結果に関心が向けられているものの、ここまでの経過から成立が織り込み済みとなっていることは否めずという市場環境。実際に、前日まで史上最高値をそろって更新していたNY株主要3指数は、いずれも利益確定の売りに押されてほぼ終日前日比マイナス圏で推移し、そのまま取引を終えた。減税を先取りして上昇を続けていたと見られるだけに、材料出尽くしという色合いの漂う展開といえそうだ。ただし、本日20日のNY株は上昇で取引が始まっている。

12日に目立ったのは、欧州さらにNY市場ともに長期金利の上昇だった。欧州時間にバイトマン・ドイツ連銀総裁など欧州中銀(ECB)高官による金融緩和の終了を意識した発言や、ドイツの来年度の国債発行計画などを受けてドイツの長期金利が大きく上昇。イタリアやスペイン債もこれに連動。為替市場ではユーロが買われた。

この動きに呼応するように米長期金利も急上昇となった。2.39%から11月以降の上限の節目となっていた2.41%を突破し2.47%へと急伸状態に。NYの早朝に11月の米住宅着工件数が発表され前月比減少を予想していた市場に対し+3.3%の年率129.7万戸となったこと。さらに同時に発表された着工許可件数も前月比でマイナスとなったものの予想を上回る結果となったことで、ここ数ヵ月堅調に推移している住宅市場の強さが再確認されたことが、長期金利を刺激したともいえる。

それよりも欧州市場の流れが波及したというところか。クリスマスのホリデー・シーズン入りしており、取引の薄さが値動きを大きくした可能性は否めない。ただし、本日20日の取引が始まっているが、投機金利はNY時間に入り2.5%に迫っている。昨日は金利急伸にもかかわらず、金市場に目立った反応が見られなかったことは意外性があった。さて今夜はどうなるか。金の現在の足腰の強さ、また先行きを見る上で、税制改革法成立にともなった金利上昇を受けた価格の反応は参考資料となると思う。

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