亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

悪材料豊富なユーロ・サイドに変化なく、ドルに悪材料出現という変化あり

2019年01月10日 23時03分13秒 | 金市場
このところのドル指数(DXY)の下げにその兆候が表れていたが、9日はドルが対ユーロを中心に売られ、昨年10月以来の安値をつけ、金が押し上げられることになった。複数の地区連銀総裁が利上げに慎重姿勢を示し、また日本時間の本日早朝に公開された12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が、ハト派的な内容だったことを受け利上げ観測が後退。ユーロドルは1.15ドルを突破しこのところのレンジ相場を上放れ、金は買われやすくなった。それでも1290ドル台での膠着状態。放れたユーロドルが勢いを増せるのかというと、欧州材料ではそれも覚束なく、これから出て来る(政治リスクを含め)米国側の材料待ちといったところ。悪材料豊富なユーロ・サイドに変化なく、ドルに悪材料出現という変化あり・・・で相場は動く。

昨日はここで「景気減速懸念の中でこのところユーロは下げ渋りの展開といえる」としたが、引き続きユーロの弱材料が目立つものの、そこにドル売り材料が出始めたことで、相対的にユーロが押し上げられる状況に転じている。つまり低層の流れは変わりつつある。

9日は、やはり注目されたのは、地区連銀総裁の発言と午後遅くに公開された12月のFOMC議事要旨となった。総じて利上げについては、この辺で立ち止まって様子を見ようよということに。

ボスティック・アトランタ連銀総裁は、企業間で成長や投資への警戒感や手控え感が広がり成長の足かせとなるとし、FRBは「景気の先行きが一層鮮明になるまで将来の利上げに忍耐を持つべき」とした、同総裁は、週明け7日には「今年の利上げ回数は1回にとどまる可能性がある」との見方を披露し注目されていた。12月の利上げで政策金利の水準は、すでに(適正金利である)中立金利に近づいたとの判断をしていることによる。

そうだろうなぁと思わせたのは、ボストン連銀のローゼングレン総裁の発言。「今年2回の利上げが必要となる可能性はなお存在する」とする一方で、「利下げを余儀なくされる可能性を排除できない」とした。FRB高官の中でも、かなりの迷いが出ているということか。本日は、やはり日本時間の明朝になるがパウエル議長の講演が予定されている。

それにしても、メキシコ国境の壁の建設を巡る強行突破のために、非常事態宣言を発令という手法は、思いもよらなかった。いわゆる「緊急避難」的措置なので議会承認はいらないが、事の性質上、非常事態宣言には無理がある。こうした手法が認められれば、非常事態宣言は、頻発するのだろう。民主党議会指導部との話し合いは、反対されて頭に来て席を蹴って出てきた、ということのようで・・・・。ねじれ議会の実相が表面化しつつある。
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