亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NY金、アジア時間に一時1300ドル台回復

2019年01月04日 20時23分48秒 | 金市場

3日のNY市場は、米国株安の中でNY金は静かに上値追いとなった。NYコメックス通常取引の終値は1294.80ドル。昨年6月14日に1300ドル割れを見て以来の戻り高値となる。さらに、NY時間外の本日日本時間の午前には、一時1300.40ドルまで買われた。これも昨年6月14日以来6カ月半ぶりの1300ドル台となる。ただし、急激なドル安円高に相殺され、本日から始まった円建て価格は下げとなった。

3日のNY金は、NY時間の朝方に発表されたADP全米雇用報告で民間就業者数の増加が大きく上振れたことから、一時売られたものの、復帰も早かった。その後、現地午前10時に発表されたISM製造業景況指数が、予想を大きく下回る弱気の結果となったことから、株安に拍車がかかる中で動意づくも目立った動きにつながらず、結局、じわじわと下値を切り上げながら進行することに。

3日のドル円相場を見る分には、ドルはかなり売られたイメージだが、現実には円だけが狙い撃ちされたような形で、ユーロドルはいつもの動きで大きな変化はなし。それでも、リスクオフに傾いた市場では米国債が買われ利回りは急低下、ついに10年債は2.554%と2.6%割れということに。クリスマス前は2.8%台だった。30年債も2.904%まで落ちてきた。債券ロングの投資家は短期で大儲けということに。金利低下は金価格の押し上げ要因だが、如何せんドル指数(DXY)が落ちてこないので、引き続き地味な展開となっている。

それにしても昨夜のADP民間雇用は前月比27万1000人増と前回の15万7000人を上回り、市場予想の17万8000人をも大きく上回るサプライズとなった。しかし、市場は逆に数字の正確性を疑うような反応となった。弱かったのはISM。54.1と前月の59.3から5ポイント以上低下。1ヵ月の落ち幅としては、リーマン直後の2008年10月以来とされるもの。個別でも新規受注が前月の62.1から51.1に低下。雇用指数も価格指数も大きく低下。ADPのサプライズを打ち消し株安を加速させた。

本日は12月の雇用統計の発表。失業率は約49年ぶりの低水準3.7%あるいは3.6%、NFP(非農業部門の雇用者数)は17万人台の増加が予想値となっている。引き続き平均時給の伸びが注目事項。それよりも、パウエルFRB議長がバーナンキ、イエレンの元議長とともにインタビューを受ける予定で、その内容に関心が集まっている。

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