亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

リスクオフのドル高で買われた金

2020年10月16日 22時53分54秒 | 金市場
結局、昨日発表の10月10日終了週の失業保険新規申請件数(Initial Claims)は、89万8000件と前週の84万5000件から増加していた。市場予想は82万5000件への減少となっていた。したがって予想外の増加ということになるが、昨夜ここに状況によっては「材料になるかも」としたイメージは、100万件超えという感じだった。その点で悪化を期待するわけではないが、中途半端な数字となった。いずれにしても、これで7週連続で80万件を越えており、しかもこの間で最多となった。米労働市場の改善が足踏み状態にあることを表している。ちなみに新型コロナ禍前の過去最高件数は国際金融危機時の2009年に記録した69万5000件だった。世界的な感染拡大(パンデミック)から7カ月経過した今なお、異例の高水準が続いていることを表し、追加経済対策の必要性を示している。

その追加策は前日にムニューシン財務長官が選挙前の合意は難しいと表明したばかりだが、諦められないのがトランプ親分。この日は、1.8兆ドルの予算規模をさらに引き上げ民主党側に歩み寄るようムニューシン長官に指示したとされるが、身内のマコネル上院共和党院内総務にこの提案は一蹴されたとされる。この期に及んで共和党右派は、よほどのことがない限りスタンスを変えないだろう。トランプ親分は共和党内で既にレームダック化しているのか・・・。

昨夜取り上げたように第1回の討論会と新型コロナ感染による入退院を経て、バイデン候補に支持率で水を空けられたトランプ親分だが、市場(世論)では、隠れトランプの存在があるなど世論調査に出ない支持票の存在を指摘し、まだまだ結果は見通せないという話のようだ。早い話が2016年のトラウマということだろうが、当時トランプ親分に投じられた表のかなりの部分は、今回の選挙で離れるのではないかと思っている。もっとも、多くは浮動票ということだが。当時の欧米諸国では既存の政治に対する閉そく感あるいは倦怠感とでも呼べるような,、ある種の不満がたまっていたと思われる。英国のBrexitやフランスでのマクロン政権の誕生などと同じ流れにトランプ政権の登場は乗った上でのこと。しかし、失望だけが残ったと思っている人も、コアの支持者の反対側で存在していると思う。この話は、近いうちにここに書こうと思う。

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1 コメント

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Unknown (fairlane)
2020-10-19 11:38:45
米大統領戦のマスコミの偏向もひどくて驚いてます ハンター・バイデンが修理に出して、取りにこなかったノートPCの中身からウクライナのエネルギー企業との癒着が証拠付けられたのですが、この記事を大手のSNSが転載制限したのは驚きでした でもさすがにジュリアーニ元NY市長の動画投稿サイトは動画削除は出来なかった これで広まったので、SNSの転載制限は解除されましたが。。 ハンター側の弁護士が文章で記憶媒体の返却を要請してきたので、もうこれは彼のものではないと言い逃れできない状況です 4年間の施政でアメリカマスコミもトランプ化してしまいましたかね 

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