亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

金は3連休前の利食い売りか

2020年05月22日 22時54分20秒 | 金市場
前日21日は大幅反落となった金は、米国市場は週明け25日がメモリアルデーの祝日の3連休ということで、このところの上昇に対する利益確定の売りが出たもの。アジアから売りが先行し、ロンドン、さらにNYの早朝にかけて水準を切り下げながら、NY入り後に新規失業保険とかPMIで買い戻されたものの一巡すると元の流れに戻り、昼前には1715.30ドルまで突っ込むことに。結局、30.20ドル安の1721.90ドルで終了。しかし、1700割れには至らず。

英BBCがベネズエラ中銀が、中央銀行であるBOE(イングランド銀行)に預けてある準備金の一部を、新型コロナ禍で医療設備などに回すため売りたいと法的請求したとのニュースがあった。当初それで21日は売られたのかとも思ったら、9憶3000ユーロ相当額ということで、日本円で1100憶円ほどなので重量ベースで18トンほど。この程度は市場で吸収は可能なので、さしたる材料にはならずという判断に。しかし新型コロナを理由にしているが、国自体が回っていないことにある。ちなみベネズエラは国の規模の割に金を持っていて、4月時点で161.2トンとなっている。金に手をかけ始めると(既に昨年かけているが)、いよいよIMF管理下にという感じではある。

話は変わるが、株高が目立つ中で、ハイテク関連銘柄が多いナスダック総合指数が、前日21日までに3月の安値水準から35%の値上がりとなり、さすがに過熱を指摘する声も高まり今朝、ロイターを読んでいて笑ってしまった。このところ株の値動きの荒さから、反落となった場合に下げ幅が大きくなることを警戒する向きもあり、事前に利益の出ている金を売ったとのコメントがあり、いやいやそんなことは・・・あるんだろうか?真偽のほどはともかく、足元で発表される経済指標は悪いものの底打ちを示すものが増えているのは確かだが、やはり水準自体は低く、株価だけが独り歩きする状況に警戒感は強い。

株式市場の独り歩きの背景に、連邦準備理事会(FRB)による大量の資金供給がある。この日FRBは20日付のバランスシートを公表したが、資産規模は7兆0372億ドルと初めて7兆ドル台にのせ過去最大を更新した。これは予想通り。新型コロナ感染騒動が起きる直前の3月4日時点の4兆2415億ドルから、わずか2カ月半で2兆7957億ドル(約290兆円)もの増加となる。2カ月半で290兆円もばら撒くとは、そもそも日本の外貨準備が130兆円くらいなので、高度成長期にコツコツと貯めた2倍以上をこの短期間で刷ってしまうというのも驚き。欲しい人(国、企業)が居るうちはいいが、落ち着いたあとはどう処理するか見もの。
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