亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ユーロに存在感

2006年12月28日 19時54分19秒 | 金融市場の話題
為替も株も債券も金も市場全般に年末特有の商いの薄さを突くような乱高下も見られず静かな年の瀬という感じになってきた。まぁそう油断していると一転して大騒ぎということもありえるが、原油も手仕舞いモードで金市場はイラン問題を多少気に掛けている程度の動き。先日来折りにふれユーロについて書いているが、昨日今日と日経が国際面で特集記事を組んでいる(「拡大欧州の進路」)。「偉大なる金融経済上の実験」ともいえるユーロの試みは、確かにそれゆえ問題が多いのは確かだが、記事の中でECBが「独マルクなどとの交換が一巡すれば紙幣流通量は頭打ちとみていたが、4年で約6千億ユーロ(約93兆円)へと倍増した。域外でも幅広く使われるようになったためだ(2006年12月28日日経国際1面)」という部分に注目だと思う。通貨というものは経済の潤滑油でもあるので、使い勝手がよければ自己増殖するということ。それが現場の姿であって、机の上(頭の中)で、あれやこれや問題点は指摘できるが、こうした事実にも目を向けねばということ。「域外でも幅広く使われるようになっ」ているという事実が大事。

昨日の午後、東京に戻って暖かいのに驚いた。気象庁はエルニーニョの発生を認めたという。ここ一両日(今頃)遅ればせながらの忘年会モード。いやはや。

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