亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NY金戻り高値更新、イラン・プレミアムなら剥がれるのが早いが・・・

2019年06月25日 20時33分53秒 | 金市場
先週末の展開から押し目買い意欲の強い相場展開が続いている金だが、本日もアジアの早い段階に戻り高値の更新となった。過去20年以上、毎営業日の4本脚を自らExcelに入れてきたので、その時々の相場の概略は頭にあり、詳細は書き込んできたメモを見れば、その当時何に金市場が反応してきたのかはすぐに引き出せる。

1400ドル台に乗ったNY金の次のチャート上の節は2013年8月28日のザラバ高値1434.00ドルとなっていた。FOMC明け後に騰勢を強めたNY金だが、それから3営業日で5.1%、値幅で69.40ドルの上昇に対する警戒感もあって、売りも出ているが最初に書いたように買い意欲も強い。むしろ節目突破でモメンタム系の参入によりテクニカル主導の相場に転じている。

この3営業日、NY時間外となるアジア時間の午前に高値を更新してきた。・・で、今日もそうなった。さすがに、押し戻されるだろうと押し目買いの話などしていたが、まさに「押し目待ちに押し目なし」。買えない相場は強いを地で行く展開に。いま日本時間の20時だが、ここまでの高値は1442.90ドルまで見た。午前のリポートに次は心理的な節目の1450ドル・・・などと書いたが、その3時間ほど後には接近していた。

これまで節目になっていた1434.00ドルは、2013年8月28日に当時、オバマ政権下の米国が、シリアでの非人道的な化学兵器の使用が政府軍によるものとして軍事介入を示唆し、緊張が高まり金が買われた。結局その後、攻撃は見送られ外交的解決を図るとのオバマ大統領のテレビ演説を受け事態は沈静化。終値ベースで1400ドル以上を維持したのは4営業日にとどまった。典型的な「有事の金」プレミアムで、剥がれるのも早かった。したがって、足元の相場がイラン問題をにらんで買われているのならば、早晩、剥がれる(反落する)ことになる。多少その要素は乗っているとしても、今回の相場は根幹部分で米金融政策の方向転換というよりも、それ以上の枠組みの変化という点で強さは異なる。ここでは要素が多く書くと文字量が膨らむので、機会があれば何かの折の原稿やセミナーに参加してもらえればと思う次第。

話題は変わって、先週は上海出張でいつものフィールド調査(定点観測)。中国の現物金価格は、年始からロコ・ロンドン価格(ロンドン価格)に対し最大10ドル以上のプレミアムついている状態だとWGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)のデータが触れていたので、これもあって今回はリテールの現場を当たってみようと思った次第。

写真は上海市内で、貴金属店の新規開店に並ぶ人々。先週6月19日の撮影。


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