亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NY金、2100ドル手前で非常?ブレーキ

2020年08月10日 15時35分45秒 | 金市場
ストレッチ状態(現状のモメンタムをフル生かした)にあったNY金が、ついに、というか、やっと反落となった。4月上旬から6月末までの約3カ月間の1700ドル台の揉み合い(値固め)に際して、こう着状態が長引くことは悪いことではなく、むしろ好感すべきものとした。その上で、ここをフロア(下限の価格帯)にした上昇相場が考えられ、未だ“吹いてない”状況に天井感はなく、早晩上げは加速する局面がやって来る。そして、上昇加速で買いたくなるところは要注意としてきた。ここでも告知した、6月25日の中野サンプラザ(新型コロナ対応)リアル・セミナー、同時発信Zoom On Lineセミナー(Webnar)にて、そのあたりのことを詳細に取りあげた。

ただし、7月に入り1850ドルを超えた7月下旬以降の上昇加速は、このタイミングとしては予想を大きく超えた規模となった。世界的に買い気が旺盛なことから、一般的な上下動の下げ局面にあたる“押し目”は浅く、1日の上下動の安値水準が“押し目”ということになった。NY金については、7月末に12月物に限月交代があったこともあり、Continuous(継続)チャートでは、取引時間中(ザラバ)の高値は8月7日の2089.20ドルまで、14営業日連続の高値更新となっている。糸の切れた凧状態の価格は、そのまま2100ドルにタッチかと思わせたところで、反落となった。

NYの通常取引の7日の終値(清算値)は前日比41.40ドル安の2028.00ドルとなった。ロイターやブルームバーグなどは、下げが続いていたドルが反発し、金市場では利益確定の売りが出たとしている。その通りでしょう。6日のここに「いつ50ドル程度の急落が起きても不思議はなく」としたが、やっとそれが起きたということに。むしろ、(妙な話ではあるが)皆ほっとしているのではないか・・・。一般的には先週の2089.20ドルを当面の高値として、切り上げた水準をどう固めるかの時間帯にはいっていくことになりそうだ。

もっとも、ここで先週注目材料として取りあげた米政治リスク、パンデミック追加支援策に関しての米議会折衝の結果は出ておらず、この結果に対する反応が残っている。

大衆迎合的な政策をやりたいトランプ大統領は、(1)失業給付を週400ドル上乗せ(2)給与税の納税を猶予(3)学生ローンの利払い猶予(4)住宅の強制立ち退きの一部停止を骨子とした大統領令を発動。しかし、追加予算が紛糾しているからといって大統領令で乗り切るというのも異例で、予算規模が大きいだけにどうなるのか疑問。メディアが指摘するように、歳出決定権は議会の専管事項とされ越権行為との反発が予想されており、どうなるか。時間がないだけに、共和民主ともにここはホワイトハウスに押し切られたことにするのか、両党で妥協を図るのか。妙なことになってきた。大統領令に沿うのであれが、米国は非常事態宣言発動となる。
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