亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

米株に逆相関で行ってこいの26日の金、ETF残高は大幅増加

2018年12月27日 22時35分07秒 | 金市場
米国株が全面高で歴史的な上昇となった26日。24日までの大幅安のリスクオフ・センチメントの広がりの中で、約半年ぶりに1270ドル台を回復していたNY金は、1日の値動きで見て米国株式の値動きときれいな逆相関となった。ドル指数との逆相関性はよく知られているが、株価と明確な逆相関性を示すのは珍しい。

NY時間外のアジア、ロンドンと買い先行で進んできた金市場。NYの通常取引入り後にやや騰勢を強め、取引を開始した株式市場が戻り売りを浴びる形でマイナス圏に沈むと、金市場は逆に買いを集め上値追いとなった。NY時間の午前10時半から11時半の1時間ほどの間は、1280ドル台近辺での取引となり、この段階で直近の戻り高値となる1282.30ドルまで買われることになった。

その後、伝えられたように米経済諮問委員会(CEA)のハセット委員長が、パウエルFRB議長が解任されることはないとし、さらに解任騒動の波及が懸念されたムニューシン財務長官についても大統領との関係は悪くないと火消しに回ったことで、株価反転のきっかけになったとされる。そこにマスター・カードやアマゾンの消費は絶好調との話が加わり、モメンタム系の買いが高まり記録的な上昇ということに。時に見られるセンチメント一発の極端バージョンの相場展開に。

株価の戻りが終盤に向けて加速する中で、金市場は値を消した。通常取引の終了はプラスを維持したものの、その後の時間外取引では前日比マイナス圏に沈み、結局前日比2.00ドル安の1269.80ドルで取引を終えていた。つまり、行って来い。

しかし、全て終了した夕刻に発表された金ETFの最大銘柄「SPDRゴールド・シェア」の残高は、前営業日から15.88トンの増加で790.02トンとなっていた。1日当たり同規模の増加が見られたのは、2017年9月1日の14.78トン以来。規模としては、2016年7月5日の28.81トンまで遡ることになる。当時、これだけの増加には背景があるわけで、それは(足元でも話題の)Brexitを巡る国民投票の結果を受けてのことだった。

ETFの増減は、金市場におけるセンチメントのバロメターという側面がある。さて、26日は記録的な内容の“自律反発”となった米国株だが、果たしてその持続性はどうか?しばらく低迷すると思われるが。



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