亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

スイスフランでも日本円でもGoldでもなく、ドルの時間帯

2018年07月12日 20時51分54秒 | 金市場
結果的にマーケットの意表を突く形になったトランプ政権の中国輸入品2000億ドルへの10%追加関税の発表。総額500億ドル分の残り160億ドル分に対する内容は7月24日からパブリック・オピニオンを受け付け決定のうえ来月着手という手順の前に、6031品目の指定が公表されたことで、グッと現実味が増すことに。

11日はリスクオフ・センチメントの広がりの中で、再び幅広く商品市場に売りが出て金属からエネルギー、農産物など軒並み下落で取引を終了した。

中国が世界最大の需要国である銅は一時前日比で4%の下落で終値は3.4%安。6月に付けた直近の高値からは17%の下落となっている。このところ政治的要因もあり上昇していた原油だが、11日のWTI先物価格は3.73ドル安の70.38ドルで終了。前日比では5%の値下がりとなる。既に3月の高値から20%近く下げている大豆(中国が輸入大国)だが、11日は大幅下落で7月6日に付けた直近の安値をさらに下回って終了。貴金属も全般的に下落した。

一方、買われたのはドル。全面高の状況で、リスクオフの中でドル円は112.17円まで買われ今年1月10日以来の高値に。本日のアジア時間にはさらに112.38円まで上値を伸ばし、19時台に112.60円まで見ている。同じく逃避通貨のひとつのスイス・フランもドルに対し弱含みに推移しており、米国株安の中で買われたのは米国債とドルという状況。米10年国債は値上がりし、11日の利回りは2.847%に低下。ドル全面高を映し、ドル指数は3営業日続伸の94.73ポイントで終了。再び95ポイントに近づいている。金市場にはファンドの路ロボットトレードと見られる売りが出ていると見られるが、多くがフレッシュショート(新規売り)と見られる。

本日は米国関連で6月のCPI(消費者物価指数)の発表。昨日発表された6月の生産者物価指数(PPI)は、前月比0.3%の上昇となった。前年比では3.4%の上昇となり、これは2011年11月以来の大幅な伸びとなるもの。物価圧力の高まりは米国経済の強さを表すもの。つまり、貿易戦争云々のリスクオフ環境の中で米国景気が足元で突出していいことが、リスクオフの中でスイスフランでも日本円でも、そして金でもなく、ドルを押し上げている。4-6月期のGDP成長率が4%超えと目されることも、こうした流れを後押ししていると思われる。

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