亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ディーゼル車の販売不振とPGM(白金族系メタル)

2019年01月11日 23時04分38秒 | トピック
10日のニュースで目に付いたのが、英国最大の自動車メーカー(と言ってもインドの自動車大手タタ・モーターズの傘下に入っているが)ジャガー・ランドローバー(JLR)がコベントリーにある本社をはじめ従業員の10%以上となる4500人の人員削減を計画というものがあった。昨年も1500人減らしたばかり。

背景にあるのがディーゼル車の販売不振で、欧州に加え中国での売り上げが落ちたことのよう。JLRによると、2018年の英国でのディーゼル車販売の90%、世界販売の45%を同社が占めているとしている。今後は経営資源を「移動手段の技術革新」つまり、ハイブリッドや電気自動車、さらに自動運転に振り向けるという、(どのメーカーも目指している)分野に傾注ということのようだ。この計画自体が開発費がかさみそうなので、いずれ再編ということもありそうだ。英国企業なので、この上にBrexit問題がこじれるとさらなるコストがかかることになる。

ちなみに先行して米フォードも欧州で数千人規模の大規模人員削減を発表している。

ディーゼル車といえば排気ガスの浄化装置に使われるのがプラチナ触媒だが、このところ金との価格差は拡大し一時は500ドルに迫る局面もあった。現在は460ドル程度。それよりも、ガソリン車の触媒需要が伸び需給が締まっているパラジウムのスポット価格が1300ドルを超えているので、ここに来てsister metal であるプラチナとの価格差は500ドルを超えている。

こうした欧州での生産調整の動きが、既に一時800ドル割れまで売り込ま、その後の戻りも鈍いプラチナ価格に織り込まれていると思われる。
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