goo blog サービス終了のお知らせ 

亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

米住宅関連指数

2009年01月27日 23時43分31秒 | 金融市場の話題
昨夜の米12月の中古住宅販売だが、販売価格の中心が17万5400ドルと前年比15.3%と全米不動産協会によると過去最大の下落となった。販売戸数は市場予測を大きく上回る前月比6.5%の伸び。価格の下落が購入増加につながったと見られているが、雇用環境の悪化から値下がり待ちを含め様子見機運も高いとされる。12月のデータが出たことで2008通年の米中古住宅販売は491万戸となった。これは前年の565万戸に比べ13.1%の減少となる。ちなみにピーク時には700万戸を超えていた。購入予定者にとっての朗報は、30年固定金利ローンの金利が11月の6.09%から12月に5.29%へと急激に下がってきていること。これはFRBによる住宅関連証券の買い付けや金融緩和策が影響している。足元でこの金利水準は5%程度まで下がってきているのだが、FRBは4.5%の水準を目指しているとされる。ちなみに30年固定ローンの金利の過去最低は、2003年3月の4.9%だったと思う。

今夜は先ほど11月のケース・シラー住宅価格指数が発表されたが、主要20都市の値下がり率は18.2%と市場予想は下回ったようだが、引き続き“水浸し”状態。10都市は19.1%で最大の下げ幅更新。


コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ダボス会議 | トップ | FOMC、関心事はその後の... »
最新の画像もっと見る

3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
アメリカばっかり… (さとうにしき)
2009-01-28 02:41:34
日本とか韓国とか欧州や(認めたくないが中国も)みたいな他の国の住宅ローンは此処では相手にされないんかなぁ…。


特に日本なんかは金利も低くお求め易くなってんのによぅw

返信する
ケース・シラー住宅価格指数 (ささやか)
2009-01-28 08:38:58
雇用統計だけでなくケース・シラー住宅価格指数も金のブログに登場するようになったのですね。
金価格が景気変動に左右される、金融商品としての性格を強めている気が致します…金ETFの上場が大きく関わっているのでは?
GOLDだけが700ドルの下落で踏みとどまったのは金ETFが上場されていたからでは?
XAUの動きなどを見ているとそんな気がします。
ETFを通じて、今までより幅広い投資家の現物投資への参加が促されて、700ドルまでの下落で踏みとどまった、そんな気がします。

振り返るとリートの上場が日本の土地価格下落に歯止めをかけた、証券化という金融手法の開発は経済に大きな影響を与えるとの印象を受けます。

クレジットバブルの崩壊した現状では証券化手法とか信用経済とか否定的な見解が多いです。
団塊世代の一人である自分が就職する頃に丸井のクレジット・海外旅行ローン・住宅ローンが普及し貯金の90%まで安い金利で借りられる預金者貸出制度などが出来ました。消費者としてその恩恵を受けて来た事実を考えると今回の事態は人間の英知が足りなくて失敗しただけという気がしています。
人間が引き起こした問題は時間がかかっても人間の力で必ず解決出来るはずと信じたいです。
返信する
XAU (K)
2009-01-28 23:41:09
株式ですからマネジメント(経営)リスクが昨今のようなクレジット・クランチ(信用危機)に際しては高まってしまい、原資産の金以上に下げてしまったということですね。ご指摘のとおり証券化がすべて悪いわけではないですね。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金融市場の話題」カテゴリの最新記事