亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

急騰するパラジウム、ロジウムそしてテスラ株

2020年01月23日 23時48分25秒 | 金市場
NY金はいわゆる“日柄整理”のようなパターンに落ち着く流れとなっている。22日は上下10ドルに値幅が収まる展開で、手元の資料ではクリスマスで取引が薄かった昨年12月23日以来のこと。結局ここまでの5営業日はいずれも1550ドルを挟み、やや上回ったレンジでの値動きに収れんすることに。一方で、貴金属市場自体はパラジウム、ロジウムなど自動車触媒需給のタイト見通しをはやした乱高下が目立つ展開となっている。

興味深いのは、自動車の販売台数自体は中国を中心に落ちているにもかかわらず、環境規制の強化などから排気ガス浄化装置の触媒需要が増えるとして、ガソリン車向けの需要が中心のパラジウム、ロジウムの値上がりが目立つ中で、当の鉱山会社は電気自動車(EV)への対応を進めていること。ダウ・ジョーンズが南アプラチナ鉱山シバニエ・スティルウォーター社がこのところ銅やコバルトその他金属などEV関連の素材に布石を打つべく、M&Aを進めていることを取り上げていた。たしかに足元で当面はガソリン車の時代が続くということで、パラジウム、ロジウムの狂乱相場が見られているものの、先にあるのはEVへの移行であって、いずれは需要は落ちる運命にある。川上の素材提供の鉱山会社自体が、先を見据えて動きを速めている。

折しも株式市場では、EVのテスラ株が時価総額で1000憶ドルに達し、GM、フォードを抜き、自動車メーカーではトヨタに次ぐ世界2位に浮上したことが話題となっている。最近は中国の工場が稼働を始め、イーロン・マスクCEOが中国生産者の初出荷のプレゼンでノリノリで踊っている映像が話題を集めたりもしていた。やっと四半期ベースで栗時化を達成したものの、通期の黒字化は未達。長年赤字を続けながら株価は上昇を続けたアマゾンのような例もあるが、さすがに予想PER77倍のテスラはバブルではないかとの声も多い。

足元の貴金属市場ではロジウム、パラジウムのガソリン車者触媒素材の急騰、現実の自動車株ではEVテスラの急騰と、新旧両面での狂乱相場。時代の流れはテスラに軍配ありということになるが。。

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2 コメント

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Unknown (ささやか)
2020-01-24 04:58:59
5GとかEVとか仮想通貨、やたら電気を喰いそうな話が多いですね。
電気喰いそう (KAMEI)
2020-01-29 20:43:46
たしかに!

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