
上海のホテル内にある日本料理店はその名も「納豆日本料理」。新婦のミシェルに「納豆が今人気なの?」と聞いたら、「まさか! 多分納豆なんてメニューにありませんよ。単に日本人に日本料理だと分かりやすい名をつけただけでしょう。」だって。納豆料理店行って納豆がメニューに無いってのは、豆腐料理店に行って豆腐がメニューに無いくらいショックだと思うけど?
昨夜の(ニックが何も食べれなかった)挽回をするとて、ハオジェの父が一人で我ら二人を更に高級の本格上海料理へランチに案内する、と申し出てくださった。新郎新婦は結婚式前で忙しいので。父上は英語一言も喋らないのに。そのお気持ちに感謝はすれど嫌な予感。昨夜より益々本格の上海海鮮料理が出たら、昨夜ほどもきっと食べれないだらう。その場合のほうがもっとあの父をがっかりさせると心を鬼にし、丁重にお断りする。ニックとぶらぶら歩いて適当に入った店で、サテ付のナシゴレンと激辛野菜グリーンカレーを頂いてハッピー。周りの人々は、魚スープや魚の煮物をご飯に乗っけて食べてる。子供の骨のしゃぶり方からして、ああ魚食い民族なのだと実感する。私は子供の頃、「魚の匂いのしない町で一生暮らさせて下さい。」と神仏に願ったくらい、魚臭いのが嫌だった。一生寿司も刺身も食べれなくても悲しく無い。だが披露宴のご馳走にはベストを尽くそうと思う。