前回、前々回に続いて、今日は、小さな会社の経営のポイントって? という疑問に答える第三弾です。
幸福の科学の大川隆法先生は、『経営入門』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
仕事が確立し、会社として十分に機能するようになったら、次に、販売や広告など、最初は経営者自身がしていた仕事を、ある程度、他の人にやらせなくてはならなくなります。
その際には、何らかのマニュアルの作成が必要になります。第一部第1章「商売繁盛のコツ」で述べたように、マニュアル主義の弊害には気をつけねばなりませんが、その仕事が他の人にもできるように、作業手順をまとめたものをつくる必要があるのです。
ある程度の成功を収めた段階においては、経営者が“動物的直感”によって何もかも行うのではなく、他の人に仕事をさせなくてはなりません。そのためには、箇条書きでもよいので、自分のしている仕事について、その手順や考え方をまとめなくてはならないのです。
こうして紙に書いたものが会社の運営の手引きになります。それはまだ、社是や社訓、あるいは社内規程といった、仕上がったかたちのものにはほど遠く、毎年毎年、変えていかなければならない内容を含んでいると思います。
しかし、それでもよいのです。たとえ三カ月間しかもたなくても、とりあえず、それまで社長がやってきた仕事や今後やろうとしている仕事の手順と考え方について、時間をとって、手短にまとめなければなりません。
会社がひけたあと、夜、自宅で書いてもよいですし、早朝でもけっこうです。あるいは、日中、手のすいた時間にまとめてもかまいません。とにかく、考えをまとめなくてはならないのです。
また、紙に書くことで自分の考えがより明確になる面もあります。
従業員は判断や行動の際に、社長の心の内を忖度したりはなかなかしないものです。また、何度も同じことを言わなければ、彼らは理解できません。三回、四回、五回と、繰り返さなければ分からないのです。
そのため、何度も言わなくてはならないことについては、それをきちんと文字にしておくことが大事です。「今はこれが必要である」ということを紙に打ち出してもらうなどし、文字にして従業員に読ませるか、壁に貼っておくことです。こういう努力が必要になります。
創業期には、社長は非常に忙しく、自分の考えをまとめる暇もないでしょうが、ある程度、人手を使って会社が回っていくようになったならば、自分の考えをまとめ、それを文字にして従業員に読んでもらうことが大事です。
しかも、ときどき、その内容をイノベーションして、新しいものに差し替えていく必要があります。
口頭だけでは非常に伝わりにくいので、手書きのものでもよいから、文字にしたものを部下に渡し、それを実践させることです。
同様に、部下に対しても、報告は書面で行うように職業訓練をしていくことが大事です。
こういう社内での役割分担や作業手順の確立が非常に大切です。
(148~152ページ)
仕事が確立し、会社として十分に機能するようになったら、ある程度、他の人にやらせなくてはならなくなり、作業手順をまとめた何らかのマニュアルの作成が必要になる。
従業員というのは、何度も同じことを言わなければ理解できないので、たとえ3カ月間しかもたない内容でも、きちんと文字にしておくことが大事である。
同様に、部下に対しても、報告は書面で行うように職業訓練をしていくことが大事であって、こういう社内での役割分担や作業手順の確立が非常に大切である──。
なるほど、なるほど、です。
マニュアル主義の弊害を念頭に置きつつも、しかし文書化することの大切さ。
今日も、私でもできそうな気がする、小さな会社の経営のポイントのアドバイス、をいただいたのでした!
|
『経営入門』
大川隆法著 |
(↓ 更新の励みに、ブログランキングに参加しています。このアイコンを毎日1クリックすることで、応援していただけたらうれしいです!)