現代社会って、クレジットカードでものが買えるんだし、ボーナス一括払いなんて普通のことだよね。おやじたちの世代みたいに、貯金がどうなんて、考えなくっていいんじゃないのかな。21世紀の経済は、発想の転換が必要だよね? なーんてこと考えてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『仕事と愛』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
経済的に富もうとするならば、まず貯蓄に励まなければなりません。
ところが、現代の生活を見てみると、現代人たちは消費のほうを先行する傾向にあります。将来に入ってくるお金をめあてにして、先に物を買ってしまいます。これは、おそらく欲望のほうが理性に勝っている状況だと思います。ボーナスを見込んで先に物を手に入れようとするのは、地獄型経済と言ってもよいでしょう。
また、世のセールスマンや商売人たちは、その地獄型経済をよしとして、「ボーナス払いでいいですから、お買いになりませんか」「分割払いでいいですから、お買いになりませんか」と言って勧めてきます。そして、借金先行型の経済が進んでいきます。
しかし、経済というものは、やはり収入の範囲内で生活するのが原則なのです。いや、収入の範囲から一定部分を貯蓄、蓄財に回すのが天国的生活なのです。
時代が変わっても、この原則は変わりません。現在どのような経済機構が進んでいても、やはり変わらないのです。それは、貯蓄をしていく、将来のためにあらかじめ資金を残していくという活動自体が、実は精神的な余裕を生み出すからなのです。
借金が先行していくと、それが経済的にはいかに便利であるかを他の人から説明されたとしても、あるいは、節税に効果があるというような話を聞いたとしても、現実にはマイナスのお金がそこにあるのであり、自分は将来の労働というものを担保にとられていることになるわけです。将来働くことを担保にして、お金を借りているかたちになります。
すると、将来に対する不安というものがつのってきます。将来の自分の健康や仕事能力への不安がつのってきます。その結果、常に追い立てられるように働くことになります。世の中には、借金をテコにしないと働けないという人もいることはいますが、そうした考え方では決して大成はできないのです。
したがって、主婦だけではなく、ご主人にも言っておきたいのです。収入の範囲内で生活をし、また、収入のなかの一部を貯蓄に回すことです。将来のために先取りをして、現在を慎み節約していくという考えのなかに、実は大きな発展があるのです。
蓄財をしないで大金持ちになった人はいません。蓄財という考えのない人は、いくら収入があっても、それをすべて使ってしまいます。そのため、結局、手元に残ることはないのです。
(234~237ページ)
やはり収入の範囲内で生活するのが原則である。
収入の範囲から一定部分を貯蓄に回すのが、天国的生活なのである──。
つまりは、経済的に富もうとするとき、クレジットカードに頼ったり、安易にボーナス一括払いに走るような借金先行型ではなく、日頃から貯蓄を心がけた生活態度こそが、とてもとても大切なのだと私は思っているのです。
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『仕事と愛』
大川隆法著 |
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