口は災いの"素"

音楽テクニカルライター布施雄一郎のポジティブなネガティブ語録/独り言編

今月の本&DVD

2005-11-23 00:44:57 | 書籍/DVD/CD

0時就寝、4時30分起床。お昼寝を少々。

今日は、やたら相方が仕事中かどうか聞いてくれました。
ブログ効果か(笑)

しかし、今月は仕事の加速度悪し。
若干、進行が遅れ気味です。
そろそろ、火事場の馬鹿パワー炸裂の必要あり、でしょうか。


ということで、今月の本&DVD(4アイテム)です。


   *****


■散歩の達人「80年代東京を歩く




通常は、「銀座」とか「神田」といった地名や
「ミュージアム」、「居酒屋」といった特集が多い「散歩の達人」。
今月は珍しく「80年代」という時代の特集でした。


80年代といえば、
きらびやかと恥ずかしさが入り混じっていた特異な時代。

「高度成長期」から「バブル経済」へと移行していく、
日本全国総浮き足立ちまくり状態の時代、
と言うことも言えるでしょう。

そんな浮かれまくった中で生まれた文化や音楽、ファッションは、
今となっては超コッ恥ずかしくもあり、
「そんな時代はなかった」ともみ消そうとする風潮すらあります。


   しかし、僕は、
   そんな時代に青春を過ごし、
   多大な影響を受けました。


なんてったって、
いまだに新宿西口(都庁・副都心方面)に降り立てば、
脳内サンプラーのスイッチがポン!と押されて、
いつ何時でも


   「トキオ!(TECHNOPOLIS)


というボコーダー・ボイス
「ぱんぱかぱ~ん」と鳴り響きますし、

渋谷のスペイン坂を通れば、
すぐにYMO散開ライブのSOLID STATE SURVIVOR
頭の中でぐるぐると駆け巡るのでした(映画『PROPAGANDA』参照)。


そんな80年代の東京を、
改めて歩いてみよう、という特集です。


   *****


80年代に造られた「ナン駄コリャ」建築を
今改めて2005年的に歩いてみたり、

六本木『大中』をはじめとする
時代を作った雑貨屋さんなどが特集されています。

そのほか、当時の車やエリマキトカゲなどの懐かしい動物、
マンガやサブカル雑誌、そしておもちゃなど、
80年代文化そのものも取り上げられています。


個人的には「80年代地図で原宿を歩く」
といったページに惹かれました。

82年の原宿の「住宅地図」が掲載されており、
当時有名だった今は無きお店やビルなどが紹介されており、
時代の最先端だった当時と今の原宿が比較できます。


   *****


80年代の原宿というと、
一般的には「竹の子族」なんかが思い出されるんでしょうが、

コピーライターの糸井重里氏や
アートデレクターの奥村靫正氏(現THE STUDIO TOKYO JAPAN)
の事務所も、確か原宿のセントラルアパートだったんじゃなかったっけ?

田舎の少年にとって原宿は、
そういういった「時代を作っている人たちがウロウロしている街」
というイメージだったのでした。


DISC PACKAGE DESIGN




今では「アナログ」と呼ばれているLPレコードの時代には、
芸術性に優れたLPジャケットが多数誕生し、
それをまとめた書籍もたくさん出版されていますが、
そのCD版とも言うべき、CDパッケージのデザインをまとめた本です。


   *****


LP(アナログ)からCD(デジタル)に移行した当時は、
音質が飛躍的に向上した(かのように感じた)一方で、
そのCDパッケージの小ささに


  「とほほ」


と感じた人も多かったでしょう。

やはり、LP時代のジャケットのアートは、
あのサイズ、あの質感だからこそ成り得たものだと思います。
何よりも、所有欲を湧かせてくれるものでした。

それが小さいことがウリの「コンパクト・ディスク(CD)」になった途端に、
ミニチュア的なカワイさはあるものの
アート性が激減してしまったように感じます。


そうは言っても、
今の若いアーティストは既にCDしか知らない世代でもあり、
中でも優れたクリエーターがデザインしたCDパッケージは、
LPのそれとはまた違った新しい方向性のアートとして
発展しているようです。

この本には、
そんなアート性の高いCDパッケージをデザインした
クリエーターのインタビューとその作品が掲載されています。


   *****


だがしかし。


実際問題として、CDの「収納」という観点から考えると、
規格外のCDパッケージは、整理しづらいのが最大の難点。

僕は、そういう特殊なCDパッケージの場合、
CD本体を別のプラケースに入れたりして、
パッケージとCDを別々に保管しています。

ところがCDパッケージの場合、
LP時代の頃のような贅沢感や所有感がどうしても薄く、

せっかく凝ったデザインが施されたCDパッケージも、
棚の奥にしまい込まれてしまう場合がほとんどです。


そういう意味では、このように優れたCDパッケージを
美術館の目録のように書籍化してくれたことで、

写真集的にCDパッケージというアート作品を楽しめるので、
まあそれなりに嬉しいことかもしんないな、
な~んて思ったりして。


…と一応納得しつつ、
やっぱり個人的には、LPのジャケットデザインと
そのクリエーターのインタビューを収録した

『JACET DESIGNS IN JAPAN(レコード・コレクターズ増刊)』

の方が見ていてワクワクします。
ジャケ好きにはオススメの1冊です。

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   *****


ちなみに、DISC PACKAGE DESIGNですが、YMO関係では
教授のCDパッケージを手がけている中島英樹氏のインタビューと
その作品(『1996』,『BTTB』,『/04』,etc)が掲載されています。

ついでに、レーベル面がデザインされたブランクCD-Rが5枚、
オマケとして付属されていました。


また、各章のトビラページに、
CD棚の写真が使われているのですが、

そのCD棚の中にYセツ王のCDが置かれていて、
ちょっと驚いたり、微妙にクヤシかったり(苦笑)


Cosmos Collector's Edition

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1980年にテレビ放送され、
日本中の少年少女に科学・宇宙の神秘さと壮大さを伝えた番組、
『COSMOS(詳しくは10/23のブログ参照)』を完全収録した7枚組DVD(輸入盤)

amazon.comで注文して、
カルフォルニアから2週間ほどで届けられました。

…が、時間がなくて、中身はまだ見れてません…(_o_)


STARWARS EPISODE3

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いわずもがな、今夏公開された、
スターウォーズ・シリーズの完結編。
本日発売!

…が、時間がなくて、中身はまだ見れてません…(_o_)

#個人的には、本編よりもメイキング・ディスクが楽しみだったりして:p