口は災いの"素"

音楽テクニカルライター布施雄一郎のポジティブなネガティブ語録/独り言編

光化学スモッグ警報

2005-09-02 01:10:02 | 日々是日常

2時就寝、7時30分起床。

夕方、地域防災無線(?)が鳴る。


「大田区からのお知らせです。
 ただいま、大田区に、
 光化学スモッグ警報が発令されました。
 できるだけ、外出や、野外での運動を
 お控えください。さい。…さい。……さ…い…。」


正確な文面は覚えていませんが、要は

光化学スモッグ警報が出たので、
あんまり外に出んな、

って放送でした。


ああ、またですか。


ここに住んでいると
よくあるです。



でも、初めて光化学スモッグ警報を聞いたときは
正直、ビビリました。

何せ「光化学スモッグ」なんて、
高度成長期の70年代の遺物だろうと勝手に思ってましたから、
今でもそんなもんがあって、
自分がその中にいるなんてことは、
考えてもみませんでした。



その「初体験」は、浜松でした。



数年前、浜松の友人宅に遊びに行ったとき、
平日の昼間は、友達は誰も遊んでくれないので
(そら、社会人は平日は働いてますぜ)
ひとりで市内をドライブしてたんです。


すると、カーステで聴いていたローカルFMラジオから


「…ただいまの曲は、大ヒット中の○○でした!
 さて、ニュースです。
 ただいま、浜松地方に光化学オキシダント警報が発令されました。
 できるだけ、みなさん外出をお控えください!」



    えっ!何が起こったの?
    
    光化学なんちゃらかんちゃらって、いったい何!

    外にいたら、ヤバイの!?

    

車を運伝しながら、ぷちパニック状態。
浜松と言えば、浜岡原発



    原発に何かトラブル!?

    放射能汚染!?

    僕はどうなるの!?



といろんなネガティブな言葉の
ひとり連想ゲームが繰り広げられる。



…しかし、警報を伝えているFMラジオは


「さあ!
 次は全米ヒットチャート・ナンバーワンの
 ○○です!」


と、妙に声のいいDJが
軽快に番組を続けている。



    むむむ?



後で知人に教えてもらって知ったのだが、
光化学オキシダントって、
つまりは光化学スモッグのことらしい。


もっと、正確に言うと、

東京都環境局のHPより
********************************************************
【光化学スモッグ発生のメカニズム】
 光化学スモッグは、自動車や工場・事業場などから排出される大気中の
窒素酸化物や炭化水素(特に不飽和炭化水素)が太陽光線(紫外線)を受
けて、光化学反応により二次的汚染物質を生成することにより発生します。

 二次的汚染物質としては、オゾン、パーオキシアシルナイトレート(PAN)
及び二酸化窒素等の酸化性物質、ホルムアルデヒド、アクロレイン等の還
元性物質がありますが、ほとんどがオゾンです。光化学反応により生成さ
れる酸化性物質のうち、二酸化窒素を除いたものを「光化学オキシダント」
と呼んでいます。
********************************************************


とのこと。
さらにオキシダントが高濃度になる条件は、


********************************************************
1:気温
日最高気温が25℃以上

2:日照時間
9~15時の間に2.5時間以上の日照があること

3:海風
東京湾及び相模湾からの海風の進入があること

4:安定度
安定であること。
館野高層気象台9時の状態曲線0~1000mの気温差が7℃以下

5:上空の風
館野高層気象台9時の状態曲線で、1000m以下の風が南よりの風でないこと

6:天気図
ア:夏型の気圧配置(鯨の尾型)
イ:移動性高気圧又は低気圧や前線の間で気圧傾度が緩い場合
********************************************************



まあ、簡単に言うと
光化学オキシダントの濃度が高くなると、
光化学スモッグが生まれる、ってことらしい。


へぇ~


っていうことで、
これが、僕と光化学スモッグの出会いでした。


でも、こんな頻繁に光化学スモッグ警報が出る東京って、
やっぱり、どっかおかしいような気がする。