土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

瑞峯院、ご住職の心経朗詠聞き惚れました。

2014年01月22日 | 京都の古寺巡り


(2014.01.18訪問)

坐禅のまねごとで、外縁に半時座っていると凍えました。効果がアルのかナイのか、ナイに決まってますネ。
龍源院を辞して瑞峯院を訪ねます。
庫裡に入ると、方丈から般若心経の朗々の声が聞こえてきます。時に太く、低く、時に強く、お経の持つ旋
律に聞き惚れていると、若い雲水さんが「中に入られてもいいですよ」と云ってくれましたが…。聞く所に
よると檀家さんの法要でした。

▼大徳寺本尊 釈迦如来坐像。




[ 瑞峯院 ]
●寺号 瑞峯院(ずいほういん)大徳寺塔頭
●開山 徹岫宗九(てっしゅうそうきゅう)
●開基 大友宗麟(おおともそうりん)
●創建 天文四年(1535年)
●宗派 臨済宗大徳寺派
●本尊 開山 徹岫宗九木像
▲京都市北区紫野大徳寺町81 TEL.075-491-1454
▲拝観料 一般400円 御朱印300円
▲拝観時間 9:00~16:30
▲地下鉄烏丸線北大路駅西へ徒歩約20分。
 市バス大徳寺前下車スグ。

瑞峯院縁起 (瑞峯院パンフから抄出)
室町時代、九州のキリシタン大名大友宗麟が徹岫宗九禅師を開山として創建。宗麟は二十二歳で得度、瑞峯
院殿瑞峯宗麟居士を以て、寺号を瑞峯院となる。


▼表門(重文)。切妻造、四脚門、檜皮葺。室町時代天文四年(1535年)建立。




▼庭園独坐庭と刻した石標が建てられています。




▼参道。正面は唐門(重文)。




▼庫裡。




▼方丈仏間。本尊としてかどうか判りませんが開山徹岫宗九禅師の像が祀られています。



襖絵は朝鮮金剛山を水墨で描かれています。三十三面あるそうです。作家は野添平米さん。


▼井戸。




▼方丈庭園(南庭)独坐庭。蓬莱山式枯山水庭園。
巨石表現の蓬莱山と打ち寄せる荒波に揉まれながらも悠々と独座を表現「独坐大雄峰」
という禅語からの命名。




▼方丈庭園(南庭)独坐庭。荒波打ち寄せる蓬莱山の石組み。
砂紋の波が実に美しく、リズム感抜群の荒波と云えるのでは。




▼方丈庭園(南庭)独坐庭。変化に富む波紋は高低差10cmあるそうです。




▼方丈庭園(南庭)独坐庭。




▼独坐庭西の入り江。
苔と白砂州浜があり、静寂な入り江を表現し、飛石が茶室餘慶庵口に続いています。




▼茶室餘慶庵(よけいあん)の扁額。




▼餘慶庵露地の飛石とお休み処。




▼餘慶庵露地の蹲踞。最初あらぬものと間違えました。




▼方丈庭園(北庭)閑眠庭。
「閑眠高臥して青山に対す」の禅語からの銘。重森三玲さん作庭。
俗を離れ、山野閑居など意味しそれを白砂、苔、石、で表現しているそうです。




▼閑眠庭東の中庭。




▼中庭のキリシタン燈籠と蹲踞。
そういえば、このお寺はキリシタン大名大友宗麟が開基したお寺ですよネ。




▼茶室安勝軒。




▼茶室安勝軒。大徳寺山内唯一の逆勝手席。






▼ご朱印です。




法要が終ると最後にご住職が出てこられたので、心経に聞き惚れたことや中に入りたかったことをお話しす
ると、「なんや入ってきてワシの横に座って聞いたらええのに」勿論「中に入る勇気はボクにはありません
でした」と。
寒い冷たい外縁で高説伺いほぼ半時。
辞するとき玄関で靴を履いていると「まあ奥でお茶でもどうや」とご住職。
「もっと早よ云ってください」とは云えませんでした。

禅院枯山水庭園巡り オ シ マ イ !




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