(写真は、300円の新幹線切符)
”300円で乗れる新幹線?”、一体、どういう
ことなのでしょうか?
300円だからと言っても遊園地の新幹線では
ありませんよ、本物の新幹線です。
鉄道ファンの私は、乗車券と特急券の合計・
300円で新幹線に乗れることは知っていました
が、実際に乗るのは初めてです。
9月30日~10月4日、所用で実家の熊本へ帰省
しましたが、帰りは、福岡空港経由で羽田へ
もどりました。
福岡空港へ向かう途中、博多駅で冒頭の
”300円新幹線”に乗ってみました。
”300円新幹線”の切符は、通常の自動券売機
で買いますが、「新幹線自由席」を選ばないで
「博多南線」を選びます。
ええっ?、自動券売機券のボタンに「博多南線」
なんてあるの?
そう、写真の様に、博多駅の自動券売機にだけ、
「新幹線自由席」のアイコンの横に「博多南線」
のアイコンがあります!
ただし、「博多南線」を選ぶと、次の駅名は
「博多南」しか選べません。
新幹線のホームに上がると、「こだま」がホーム
に入って来ますが、これは、博多駅が終点の普通
の「こだま」です。
そして、乗客が降りてしまうと、そのまま、
折り返しの「行先」が「博多南」に変わります。
ところが、この「博多南行き」は、「列車番号」
と「行先」のみで、「こだま」の様な列車名が
ありません?
「博多南」行きの新幹線は、定時に博多駅を発車
します。
「博多南」駅は、鹿児島に向かう九州新幹線の線路
から、途中で分岐した所にあります。
「博多南」行きの新幹線に乗って8分、写真の九州
新幹線の車両基地(博多総合車両所)が左手に
見えてきます。
「博多南」駅は、この九州新幹線の車両基地の
出入り口にあります。
普通は、客車を回送する場合、終点駅でお客を
全て降ろしてから車両基地へ向かいます。
しかし、九州新幹線の車両基地の周辺住民から、
回送車両に乗せて欲しいという要望がありました。
その要望に応えるため、JR九州は、新たに
「博多南駅」を設けて、「博多駅」と「博多南駅」
の間を特別区間にしました。
以前は、ここの住民は、福岡の街へ行くには、
車で1時間かけて行くしかなかったのですが、
平成2年に「博多南駅」が開業してから、
僅か9分で行ける様になりました。
新幹線は、ここでは、駅周辺住民の買い物の足
として、日常的に利用されてます。
当初、何も無かった「博多南駅」周辺ですが、
この特別区間が出来てから、駅周辺はマンション
が乱立する風景に変わりました。
そして、この特別区間の利用客は、1日1万
4千人に増えてJR九州を潤しています。
「博多南駅」から、「博多駅」行きの新幹線に
乗って9分で、再び博多駅に戻りました。
回送車両にはグリーン車が付いたままですが、
この「博多駅」と「博多南駅」の僅か9分間で、
グリーン車に乗る人はいるのでしょうか?
こうして、私の「新幹線往復600円の旅」は、
約1時間で終わりました。
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