人間は、40過ぎ位から頭が固くなると云い、新しい考え方を吸収してそれに順応する能力が著しく低下する様です。
認知機能の低下云々云われますが、事故発生率から考えても、60歳位まではさほど気にしなくても良いレベルです。
記憶力においても、単純記憶は若者に確かに劣りますが、論理的思考による物事の理解力は若者を凌駕します。
単純記憶においても、面倒くさい繰り返すだけの作業が出来るならば、時間は多少かかりますが、克服は可能です。
頭が年齢により固くなると起こりがちなことに、連続した作業の中で見落としなどの不注意が増えることです。
おそらく、良くも悪くも人生経験の蓄積からくる、思い込みや先入観が強いことに起因すると感じます。
ここが、若い人と中高年の決定的な差です。
その為、これに気付いた中高年の多い業界は、注意力が低下しがちな漫然とした状態における対策を日々検討し、中高年の労働寿命の向上に努めています。
特に昨今、世界的に注目を集めている方法に指差確認があります。
これを行うことだけで、漫然とした作業の中に、細切れの節を作ることが出来ます。
動作と動作を一旦切り放すことだけで、意識低下からくる注意力の低下を是正して、事故やミスを1/3に減らすことが出来るとのことです。
また、基本動作を組み合わせることで、倍の効果が期待でき、実年齢より10歳ほど若いパフォーマンスを発揮することが出来ると云います。
このような確認作業を充分にとることを励行するだけで、70歳定年の普及も現実味を帯びてきます。
私が子供の頃、60歳の人は見かけも含め、今の70歳位と同じ印象でした。
60歳を過ぎると、いわゆる老人といったイメージです。
しかし、昨今の医療技術やテクノロジーの進歩、生活習慣の変化により、60歳は中年期後半の様なイメージです。
今後、我々世代(アラフォー、アラフィフ世代)は70歳位まで、年齢を言い訳材料に使えない、厳しい世の中が予想されます。
なんとか、確認作業をしっかりすることで、この厳しい世の中を乗りきっていきたいものです。