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モーツァルトの歌劇3:《羊飼の王様》 K.208

2009年03月07日 | モーツァルト
モーツアルトが19歳のときの劇的セレナータ。初演は1775年 4月23日 ザルツブルク大司教宮殿で、オーストリアの王子たちの接待のために演奏会形式で上演された。生前に再演された記録はなく、死後も上演されなかった。
モーツァルト没後200年(1991年)で初めて全曲版CDが作られたということである。

ザルツブルク大司教宮殿

あらすじは、
「シドンの正当な王位継承者であるアミンタは、その事実を知らずに羊飼いとしてシドン近郊の村に住み、貴族の娘エリーザと恋仲にある。一方、マケドニアのアレッサンドロ大王は、シドンの暴君を追放しその王位を正当な後継者に復させようとしていたが、アミンタがその人であることをシドンの貴族で部下のアジェーノルから知らされた。アジェーノルは追放された支配者の娘タミーリと恋仲にあるが、タミーリは大王を恐れてエリーザの家に羊飼いとして隠れていた。大王は探していた先王の娘タミーリがアジェーノルから元気であることを知らされ、アミンタとタミーリを結婚させて、シドンの国を与えようと決意した。しかし、タミーリからアジェーノルを愛していると迫られ、エリーザからもアミンタなしでは生きていられないと直訴され、羊飼いの姿で現れたアミンタからは、王位をタミーリに譲り自分はエリーザとともに羊飼いに戻りたいという申出を受けた。大王は突然の申し出に驚いたが、彼らの無欲な純愛の心を賞賛して、改めてアミンタにはエリーザを妃としてシドンの王とし、アジェーノルとタミーリには別の王国を約束すると英断をした、大王の善政を讃えた盛大な祝典劇である。」
上演時間は約2時間。

<私の好きなアリア>
第1幕第3曲 アリア「穏やかな空気と晴れた日々」(アミンタ)
  田舎暮らしの素晴らしさを歌う明るく晴れ晴れとした一押しのアリア。
第1幕第7曲 二重唱「王座につくためにお行きなさい、いとしい人」(エリーザ、アミンタ)
  不安なアミンタは王になっても、君の忠実な羊飼いであることに変わりはないと歌い、
  エリーザは愛する私を忘れないでねと歌う。美しい二重唱である。
第2幕第8曲 アリア「むごい人よ、ああ私をご覧なのね」(エリーザ)
  いとしい人(王になったアミンタ)からひき離そうとするアジェノーレをなじる。
  アミンタに対する真の愛情がこもっている。
第2幕第10曲 アリア(ロンド)「あの人を僕は愛そう、心変わりはすまい」(アミンタ)
  アミンタがエリーザへの愛情を歌いあげる、ヴァイオリン独奏付きのもっとも有名なアリア。


<この演奏を聴く> CD
残念ながら未だ全曲DVDは未入手のため、全曲CDにて鑑賞。
指揮:アーノンクール、演奏:ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス 1995年5月
アレッサンドロ(ロベルト・サッカ)、アミンタ(アン・マレイ)、エリーザ(エヴァ・メイ)、タミーリ(インガ・ニールセン)、アジェーレノ(マルクス・シェファー)

アーノンクールのきびきびした指揮ぶりはひき付けられるものがある。
古楽器オーケストラを使用しており、新鮮で奥深い音楽になっている。


アリアを歌った映像では、
「NHKニューイヤー・オペラコンサート2008」で、
ソプラノの森麻季が第1幕第3曲のアリアを歌ったのが、印象に残っている。




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