
石和宿(いさわ)及び笛吹き川周辺
石和宿は武田信虎(信玄の父)が躑躅ケ崎に本拠を築くまでは、ここが本拠地であり、甲斐国の政治の中心地であったそうです。本陣跡、遠妙寺を見ながら、笛吹川通りに出て耽々と歩きます。笛吹権三郎の像がありました。笛吹橋 を渡り、川と並行の道を歩くと、桃園、ブドウ園が眼に着きます。1時間程の所にブドウ園があり、休憩しながらブドウを頂きました。さすがに本場もので美味でした。そこの女性主人がこの先に願い事を適えてくれる白山神社があるので寄りなさいとの話があり、そこに立ち寄り夫々、願い事をいたしました。
栗原宿
日川橋を渡ると、栗原宿です。大宮五所大神が眼につきましたので、入って見ました。大きな老松があり、市の天然記念物でウロコの大きさ等素晴らしいものでした。丁度昼食時となり近くの瀟洒な料理屋に入りました。
甲州名物「サラほうとう」を勧められ、頂きますと格別な味で空腹を満たしてくれました。
勝沼宿
それからは、ブドウ園及びワイナリーの連続で、流石はブドウの里、勝沼であるなと再認識させられました。勝沼宿の中心地に明治時代に山梨田中銀行社屋として使われたモダンな洋風建築が国登録文化財として公開されており見学いたしました。又、3回建の倉等が見られかなり裕福な土地柄に見えました。(ブドウによる財力?)
柏尾の古戦場
勝沼宿を離れ坂道を登って行きますと、左手に「柏尾の古戦場」がありました。近藤勇率いる甲陽鎮撫隊と板垣退助率いる官軍が衝突した場所です。
近くに、大善寺がありました。武田勝頼が落ち延びる途中、1泊した寺であるそうです。また僧行基が修行満願の日の夢の中に、ブドウを持った薬師如来が現れたことから、甲州ブドウ発祥の寺とされる。又、本堂(薬師堂)は国宝であるそうです。
それから約1時間程ダラダラとした坂となり、途中、長垣の吊り橋を見学し、しばらくすると、鶴瀬宿に到着しました。JR甲斐大和駅から宿泊先の石和宿に戻り、本日の歩行計画達成を祝い、3人で祝杯を上げました。明日はいよいよ、最大の難所と言われる笹子峠越えです。
鶴瀬宿
09/13甲州街道紀行-5(石和宿~鶴瀬宿)