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すごいひともいたもんだ(仙台市長選 29才佐藤氏出馬)

2009-07-01 | 若者支援
お友達のNPO法人フローレンス駒崎君のブログを読んでいたら
すごいひとがいたもんだ、と。当選したら社会がまた少し動きそうだ。

以下、駒崎君のブログからの抜粋。


仙台市長選 29歳佐藤氏出馬へ 民間発想の改革強調

 任期満了に伴う仙台市長選(7月12日告示、26日投票)で、
ベンチャー企業を仙台市で経営する佐藤崇弘氏(29)は30日、
無所属で立候補する意思を固めた。河北新報社の取材に対し
「仙台市に競争力、PR力を付けて、日本をリードする都市にしたい」
と述べた。3日にも正式に出馬表明する。

 佐藤氏は立候補を決意した理由を「たくさんの方から、
市役所主導の政治を変えてほしいとのメールや電話をもらった。
官主導の市政を変えることが自分にはできると判断した」と語った。

 主な施策として(1)民間から職員を積極登用し、市役所を
活性化する(2)減税を実施し、企業立地や人口増を促す―などを
訴えるという。

 佐藤氏は福島市出身で宮城大卒。在学中に障害者通所施設などを
設立し、運営。長野県の全国公募で2004年、課長級職員に採用
された。退職後の05年、仙台市内で障害者雇用を支援する会社を
起業した。

 仙台市長選には現職の梅原克彦市長(55)、前副市長の
奥山恵美子氏(58)、ともに市議の柳橋邦彦氏(68)、
渡辺博氏(59)が立候補を表明している。

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「ベンチャー企業」とあるが、彼の経営する(株)ウィングルは、
働く意欲に溢れた障がい者と、法定で決められただけ障がい者を
雇用する義務のある企業のマッチングを行い、多くの障がい者の方々
の雇用を創りだしてきたソーシャルベンチャーだ。

僕より1つ下ながら、フローレンスの5倍くらいの規模の社会的企業を
経営する男として、かねがね注目していたし、メール等での親交はあった。

すごいことだ。社会起業家が100万都市の市長に挑戦する時代に
なったとは。地方自治体は、正式には「地方公共団体」と言う。
法的には「政府」ではなく「団体」であり、広い意味でのNPOだ。
自治体を「行政する」のではなく「経営する」人材が、今ほど
求められている時代もないだろう。

ただでさえ借金大国の日本。国の借金に加えて地方の借金はバカみたいに
重くのしかかる。しかし地方自治体は国と同様に意味のない外郭団体を
作りまくり、公務員OBの方々がそこに天下っている。

一方でそうした自治体を「経営」しなくてはならない
首長(市長とか知事とか)は、役人出身者に大半が占められている。
役人というのはお金を稼いでくる人ではなく、使う人である。
かくて日本各地が緩慢なる衰退と言う名の大行進を行っている。

無所属で出る佐藤くん。一方相手の最有力候補は共産党以外の全ての
党が相乗りしている副市長。常識的に言うと負け戦であろう。
既存政党には組織票がべったりくっついている。

しかし、万が一の確率で彼が勝ったとしたら、衰退しつつある我が国には、
実は変わる力がある、ということを何よりも雄弁に示してくれる
事例になるだろう。

僕は埼玉県在住で選挙権はないけれど、仙台の方が羨ましい。
なぜなら、日本を変える奇跡を起こせる権利が、彼ら一人一人には
あるからだ。

※ウィングル佐藤くんのインタビュー
http://www.dreamgate.gr.jp/feature/inteview/bestlife/85/sp04.html

※佐藤君のブログ
http://ameblo.jp/satotakahiro/entry-10290958774.html

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