moriemonのひとりごと~J'aime La France~

フランス大好きなmoriemonのフランスびいきの話

22年ぶりに同級生に・・・

2009-01-21 00:45:05 | Weblog
会った。

会ったというより、偶然出会った。
私の職場に、その子が定期券を買いに来たのだ。

その子は高校1年のときに同じクラスだった男子。
高1ながら背も高く、完成されたルックスはかなり女子の人気を集めていたと思われる。
けど、やはりモテる男子特有の「鼻持ちならなさ」から私たちのグループではちょっと敬遠していた子。
あの頃は全体的に男子と女子の仲がよくなかった。
その中で「抜けがけ」して交際する男女もいたが、それをうらやましく思いながらも全体では敬遠しあうムードがあった。

それがなぜか高1が終わった春休みにいわゆる「クラスコンパ」を行うことになった。
ボウリングとピザ屋で、クラスの半数以上が集まっただろうか。
いったいあの敬遠はなんだったのだろうかという仲の良さだった。
みんな心の中では仲良くしたかったのだなあと思った。
そのとき、偶然ボウリングのグループがその子と一緒になった。
その子の投げる番になったけど、その子は他のレーンの男子のところに話しに行っていた。
呼びに行くと「俺?」と自分を指差しながら笑顔でこっちに戻ってきた。
その笑顔にドキッとして、この子そんなに悪い子じゃないのかも・・・と思った。
それがその子に対する最後の記憶。

いつものように定期券の申込用紙を受け取り、入力していると
見覚えのある名前。
年齢も同じ。
ビックリして顔を見ると、見覚えのある顔。
明らかにその子だった。
面影も、体型もほとんど変わっていない。
変わったことと言ったら・・・横に娘と思われる小さな女の子がいたことだけ。

その子は私のことはまったく気づいてないようだった。
私は「○○くん?」と話しかけるかどうか迷ったが、やめた。
あくまでも今は仕事中だし、プライベートなこと知られたくないかもしれないし・・・

何より自分の名前を名乗ったところで「覚えていない」と言われるのがショックだったから。

普通に定期券を作って渡した。
その子はおつりをしまいながら、「○○ちゃん、これ持って」と女の子に定期券を渡していた。
最後まで声をかけられずじまいだった。

彼は一体どんな人生を歩んでいるのだろうか・・・
でも、わずかに不幸そうだった。
表情が暗く、身なりもどこかきちんとしてなかった。
でも女の子はちゃんとした身なりをしていたし、ほどほどに幸せにやっているのだろうか。

その日は1日いろいろな想いが交錯してなんとなくボーっとしてしまった。