お久しぶりでございます。
トータスでございます。
この「ホンマかいな在日特権」。半ば閉鎖状態のブログにも関わらず毎日数百から、多い時は4ケタ人の方に訪問していただいております。
いやー人気ブログなんだな、ここは! わはははは
さてさて、最後に記事らしい物をアップしてから、数年の年月が流れちゃいました。
その間にも、在日コリアンに関する問題はウジャウジャありました。
ですが、厨くん達が単なる不正を「在日特権」と騒いだりしているのを見聞していると、そのあまりの低レベ…じゃなくて、双方の問題に関する認識度と理解度の温度差を埋めるのが困難に感じられ、一旦筆(キーボードか?)を置いたのです。忙しかったしね。
昨年、「ネットと愛国」の著者である安田浩一さんと一杯飲んだ際(コーヒーだけど)「前からブログ読んでいましたよ」と言われ、嬉しくなって再開しようとも思ったのですが、多忙のため中々実現に至りませんでした。
がしかし、
町田市教育委員会による朝鮮学校児童への差別に対してものすごく頭に来たので、久しぶりの筆(キーボード)を取りました。
事件の内容は共同通信の記事によると以下の通り。
東京都町田市の教育委員会が、市内の学校に通う小学生に配布してきた防犯ブザーを、北朝鮮情勢などを理由に2013年度は朝鮮学校の児童への配布をやめる決定をしていたことが4日、市教委などへの取材で分かった。
町田市内の朝鮮学校は西東京朝鮮第二幼初級学校だけで、同校には韓国籍の児童も通っているという。李政愛校長は「全く理不尽で、行政挙げてのいじめだ」と話している。
市教委によると、防犯ブザー配布は04年度から始めた。市立小に通う1年生には無条件で、一部の私立小と朝鮮学校には希望があった場合に配布してきた。
もちろん、在特会をはじめとするレイシストの活動にも怒っています。
また、最近ではどこかの市議が婚約相手の祖父が在日コリアンだった事を理由に婚約を解消した事にも怒りを覚えました。
でも、これらはキチガ…じゃなくて、ノータリ…じゃなくて、えーっと、そうそう!個人の感情から来るヘイトです。決して許される事ではありませんけど、いつの時代でもヘイトはこの世の歪(不況とか教育不足とか恨みとかね)から生まれてくる物ですし、彼らの存在自体を否定はできません(行動は否定するけどね)。
しかし、行政による「いじめ」「差別」は絶対に存在してはいけない物なのです。法でそう定められていますからね。(北朝鮮とかシリアとかその辺の国ではどうか知らんけどさ)。
朝鮮学校の無償化除外についても怒っていますよ。国連から「差別だ」と勧告を受けて当然だと思います。
しかし、こちらはまだ反対派の感情も「ものすごくホンのちょっと」は理解できるんですよ。大抵の人は無償化問題や朝鮮学校について色々と誤解しているからね。
でも、町田市の件は微塵も理解できません。
本来「児童の安全を守るため」の防犯ブザー配布です。その対象から排除するという事は「朝鮮学校の児童は市が守る必要がない」と認定されたのと同じです。
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国と書くべきだが面倒なので割愛)本国の核軍備や拉致問題はそりゃ許せるもんじゃありませんが、それを理由に何の罪もない子供を排除するってのは「非道」であり、先進国として恥ずべき行為ですよね。
もう先進国じゃないのかも知れないけどさ。
町田市のサイトの中の
教育総務課というページを見てみましょう。
ここには「児童・生徒及び保護者が安心して学校生活が送れるよう支援します」と書いてありますね。
矛盾しまくりで笑っちゃいます。
つぎに教育委員会のページ。
「町田市教育委員会のいじめ対策について」というページがあります。
なるほど「町田市教育委員会が在日朝鮮人をいじめるための対策なのだな!」と思ったけど、そうではなく、どうやら「いじめ問題を解決するための対策」のようです。
その中の
PDFを開くと、いきなり「いじめは人権侵害です」と書いてあって、悪い冗談みたいてビックリしました。
電力会社のサイトを開いたら「東〇電力は地球環境を守るために最善を尽くします」って書いてあったくらい異和感がありますね。
知ってて書いているのかな? もしかしたらサイト作成を外注したら、市の方針とは違う「ありきたりの事」を書かれちゃったのかな。
市教育総務部の人達は「全く外注業者はあてにならんよ。プンプン」と怒っているかも知れません。
もしくはあの辺りの方言で「人権侵害」ってのは違う意味なのかも知れませんね。
それはさておき
何より興味深かったのは
2013年度の教育委員会目標、基本方針及び施策方針というPDFです。
ここには以下のように記されています。
基本方針1 子どもたちの生きる力と健やかな精神の育成
日本国憲法及び教育基本法の精神を基盤とし、人権尊重を柱とする町田市子ども憲章の趣旨を生かして、次代を担う子どもたちに、将来の職業や生活を見通して社会の中で自立的に生きる力や生涯にわたって学び続ける意欲、健やかな精神や豊かな心をはぐくみます。
施策方針
(1)人権尊重の精神、男女平等の意識、平和を愛する心、生命を尊重する心及び自然を大切にする心などをはぐくむ教育を進めます。
(2)伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた郷土を愛するとともに、公共の精神、社会貢献の精神をはぐくむ教育を進めます。また、異文化理解を基盤とした国際理解の教育を進めます。
なるほど。日本国憲法に準じて基本方針を打ち立てているのですなぁ。
では日本国憲法をちょいと見てみましょう。
日本国憲法第14条「すべての国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」
すばらしい条文ですね。
ならば、朝鮮学校の児童が防犯ブザーを配布されなかった事は「人種、信条により政治的、社会的に関係において差別された」という事になり日本国憲法に抵触している事になります。
え、「在日朝鮮人は国民じゃねぇだろバーカ!」って心の声がどこかから聞こえてきましたね。
ですが国際規約の中に「内外人平等の原則」ってのがございまして、こちらでは「外国人についても、基本的人権尊重及び国際協調主義を基本理念とする憲法の精神に照らし、参政権等性質上日本国民のみを対象としている権利を除き、基本的人権の享有が保障されている。我が国は、本規約で認められた権利を外国人にも等しく保障するよう努めている」という事になっているのです。日本国外務省がそう言っています。
これはちゃんと
外務省のサイトで見れます。
となると…
町田市は日本国憲法及び国際規約を無視してまで在日朝鮮人児童の排除に踏み切ったという事になりますね。
いや、たいした度胸だ。
苦情が殺到する事は「昆虫より大きな脳」があれば分る事でしょうから、それを覚悟しての所業なのでしょう。
「ならず者国家」というのはよく聞くが、町田市は今後「ならず者自治体」として打って出るつもりなのだろう(どこに?)。
やっている事はロクでもないが、その根性は認めよう。
よし、ぼくは今日から町田市の事を「根性CITY」と呼ぶことに、教育委員会と教育総務部を「根性君」と呼ぶことにしたぞ!
とはいえ、そこまでして、「根性CITY」が一体何をしたいのかは不明ですね。
「町田市は東京都」とアピールしたかったのかな? だとしたら市名を「まほろ市」に変えた方が効果があるよ。きっと。
それとも拉致問題が解決するとでも思っているのかな? すればいいけど、小学生をいじめても多分無理だと思うな。僕は。
あと、この決定に至った経緯として「社会情勢を考慮したうえで、市民から理解が得られない」とか「市民に説明がつかない」とか新聞に書いてありました。
ならば当然「朝鮮学校の児童を防犯ブザー配布の対象から排除する事」については市民から理解が得られるって事でしょう。
そして「反対派」への説明はちゃんとできるって事ですよね?
是非、どのくらい理解を得られたのか発表をしたうえで、反対派への説明もちゃんとして欲しいです。頑張れ根性CITY!
あ、そうそう
投稿サイトやツイッターなんかで厨くん達が「そんな安い物で騒ぐな」とか「将軍様から買ってもらえよ」とか騒いでいるようですけど、彼らはどうやら「防犯ブザーの値段」とか「商品がもらえなかった」というような金銭面が問題だと思っているようです。
その「問題の本質より遥か遠い場所しか見る事ができない視野の狭さ」と「何が問題かを全然理解できない思考回路」ってのはどこで売っているんでしょ?
その二つを手に入れたら、ずいぶん気楽に人生が送れそうなので、ぼくも買いたいと思っていますが、なかなか売っていない。
ジャパネットとかアマゾンでは見かけた事がないので、やっぱ通販専門チャンネルとか見ないとダメかな?
※この記事を書き終えた後、根性CITYが朝鮮学校への防犯ブザー配布中止を取りやめたらしいです。
「怒られちゃった、てへぺろ」って事なのでしょうが、取りやめればいいってもんじゃないよね。どうやら町田市教育総務部は「根性君」ではなく、単なる「社会情勢を読めないバカの集まり」だったようです。