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禁煙国家

その昔、アルコールの製造販売運搬を全面的に禁止しちゃった国があったとさ。でも飲酒は禁止しなかったので、酒の密造者や密輸酒を運ぶマフィアや密売人を太らせただけ、あげくにギャングの縄張り争いで極端に治安が悪化することになっちゃった
その国は今度は煙草を目の敵にしているみたいで、喫煙者は出世コースから外される、というヒステリーぶり──。確かに不特定多数が出入りする会社で、マナーも考えずにプカプカ煙草を吹かされたら迷惑でしょうな。でも煙草を吸おうが吸うまいが、仕事が出来れば良いんじゃないのか? 
まあ、あの国は誰か、もしくは何かを悪者にして、一致団結していないと、みんながバラバラになっちゃう危険性があるからね。あの国で人種間抗争なんか起きると悲惨だもの。

最近、全面禁煙の居酒屋がオープンしたらしいけれど、呑み屋ぐらい好きにさせてよ──と、禁煙した今でもそう思う。そもそも煙草の匂いのしない居酒屋って想像出来ないんですけれど。
確かに美味しいものを食べに行った先で、他人の煙草の煙を嗅がされると、ハッキリいってムカつく。食い物屋は胸を張って店に灰皿を置くな! と内心では思っております。
でも居酒屋でしょう、そんなにもったいぶるほど美味しいものがあるんでしょうか?
というか、たいてい一緒に飲みに行く連中の何人かは確実に煙草を吸うわけで、その連中を外すのは嫌だ。
嫌煙権を主張する人には申し訳ないけれど、友達を選ぶのに、煙草を吸うか吸わないかで選んでいたら、自分自身がつまらない人間になっちゃいそうな気がします。

禁煙はあくまでも個人的なこと、自分自身のためにしていることで、煙草を理由にして誰かを選んだり選ばれたりするのは間違っていると激しく思うのです。

さて国家が煙草の製造販売運搬を禁止した場合、どういうことになるんでしょうか?
もちろん密輸密売はあたりまえ。自分で栽培して吸うヤツとか、煙草の代わりに色んなものを吸ってみたり──そういえば、昔は麻を吸うのは珍しい事じゃなかったらしいし、柿の葉っぱを煙草の代わりにしている所もあったような……

だから、煙草じゃなけれゃいいんだろう! ってワケで、今度は合法煙草みたいなものが出回るわけですな。
フレーバーなバニラ味とか、スイートストロベリー味、ビター風味のチョコ味なんてのが人気になっちゃったりしてね。
スターバックスあたりでもすっきりハーブ味の水煙草もどきなんてものを売り出しちゃったりして、仕事帰りのOLさんがうつろな目をして水パイプをボコボコいわせてる図を想像してしまいました

ニコチンはガムやタブレットに入って売られるようになるんでしょうか。タブレットはビタミンC並にニコチンが入っているのが常識になっちゃったりして──。

政府はどこまで税金を掛けるかなんてことで、お馬鹿な議論を繰り返すんでしょうな。発泡酒論争に結論が出る前に、ビール会社が「その他の雑酒」なんてのを出してきたみたいなことにならなきゃいいんですけれど。

ニコチンが含まれていないものは煙草じゃないとか、未成年者が煙草もどきに手を出すのを禁じるべきかとか、自家栽培は何キロまでOKとか、いっそのことミントにも課税するべきだとか……

ひとつだけ確かなことは、政治家が無策のこの国じゃ禁煙法の制定は不可能ということだけです。
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