大学2年目(1回目の2年生)の追いコンにて,
ナガヌマって後輩と一緒に
モーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのためのデュオの第1楽章
(僕がヴァイオリンで,ナガヌマがヴィオラでした)
を弾いた事があるんですよ。
ほら,
僕って極度のあがり症だから笑。
2人で舞台に立つのは無謀だった。
せめてクァルテット(4人),
いや,
クィンテット(5人)くらいじゃないと…。
本番はあまりに緊張し過ぎて,
最初の重音の音程から間違えてたのを覚えてます。
ナガヌマが凄い目で見てきた笑。
その後もどうも上手く弾けなくて,
早く終わって欲しい
って気持ちでいっぱいだったんだよね。
演奏中にそうなったらダメ。
(諦めたら試合終了)
んで,
曲の終わり近くでヴァイオリンとヴィオラが掛け合う場面[6:38],
まずナガヌマが落ちたんだよね怒。
続いて,
僕も落ちた笑。
デュオなのに,
2人とも落ちた笑。
そして誰もいなくなった的な…笑。
結局,僕が最高音のE音[6:47]を無理やり弾いて続けたんだっけ。

いやー,
最悪な舞台でしたね。
封印。
と言うわけで,
今回はベートーヴェンあたりの黒歴史を紹介したい笑。

んー,
ベートーヴェンの代表作と言えば,
やはり交響曲第5番『運命』だろうか。
いや,
交響曲第6番『田園』も有名。
うん,
実はこの2作って同時に初演されてるんです。
しかも,
ピアノ協奏曲第4番って傑作も…。
1808年12月22日,
アン・デア・ウィーン劇場におけるチャリティ・コンサートだったんだが,
当日のプログラムは,
交響曲第6番『田園』,
アリア『ああ不実なる人よ』,
ミサ曲(抜粋),
ピアノ協奏曲第4番,
休憩を挟んで,
交響曲第5番『運命』,
ラテン語賛歌,
ピアノ独奏のための幻想曲,
『合唱幻想曲』
って言う超豪華版。
総演奏時間は4時間にもなる大規模な演奏会ですね笑。
チケット代は当時のウィーンの労働者の1週間分の給料くらいと高額だったらしいが,
それでも市民の2.5%程度が演奏会に押し掛けたとの事。
そんな満員の聴衆の前でベートーヴェンは黒歴史を演じたってわけ笑。
まず,
演奏会の約1か月前,
リハーサル中に少年合唱団員の1人が灯りのろうそくに悪戯しているのを見つけたベートーヴェンが,
その少年を殴りつけたって事件があったんだとか。
その横暴極まる行為に対して演奏者達は怒り狂い,
次の演奏会でベートーヴェンが指揮する事を拒絶したんです。
しかし,
ベートーヴェンも自分で指揮すると譲らず,
話し合いの末,
本番はベートーヴェンの指揮で行うが,
リハーサルは別の人間でって感じで決着。
だから,
当日のリハーサルに関しても,
ベートーヴェンは直接タッチする事ができなかったんですね。
しかも,
宣伝のポスターでは,
交響曲の第5番と第6番を入れ替えて印刷されるって間違いが発生。
ザ・踏んだり蹴ったり。
そして迎えた本番。
とりあえず,
ピアノ協奏曲第4番がグダグダだったらしい笑。
ベートーヴェン自身がピアノを弾いたんだけど,
当時,かなり難聴が進んでいたため,
その演奏は聴くに耐えないほど乱暴だったし,
途中で譜面台のろうそくをひっくり返すって言う失態まで演じた。
これに懲りて,
ベートーヴェンは2度と公の場でピアノを弾かなかったんだとか笑。
続く『合唱幻想曲』は輪をかけて酷い。
事前の打ち合わせが徹底されていたかったので,
繰り返し記号のところで,
オケの半分は先へ進み,
残り半分は指定の箇所まで戻って演奏したみたい笑。
当然,オケは大混乱。
ベートーヴェンは大声を出して演奏を中断したって話。
うん,
この演奏会に対しては"大失敗"の烙印だけが残され,
あの『運命』や『田園』って言う,
音楽史上でも1,2を争うレベルの傑作に対する聴衆の反応が後世に一切伝わっていないんです笑。
あーあ。
って事で,
今宵の我がリスニング・ルームには,
その贅沢なプログラムの中でも,
有名な交響曲や協奏曲でなく,
比較的にマイナーな『合唱幻想曲』が鳴り響いています。
演奏される機会は少なめな作品だけど,
管弦楽にピアノを加えただけでなく,
独唱や合唱まで取り入れた,
まさに『第九』に向けての習作と言うべき楽曲。
事実,僕も大学オケにおいて,
『第九』の前座として演奏した事があります。
ちなみに,
バイエルン王国の初代国王であるマクシミリアン1世に献呈された
(1806年にバイエルン公国は王国へ昇格)
って情報だけでも僕はときめく笑。
(ヴィッテルスバッハ家についてはいずれ)
冒頭は26小節にも及ぶピアノ独奏から始まります[1:11]。
初演のときはベートーヴェンの即興だったとの事。
(数年後,楽譜に書き起こされた)
その後,
オケが静かに登場してピアノと掛け合う[4:48]と,
コンチェルト的な様相を呈してきますね。
華やかに盛り上がる場面[8:14]なんか,
かの『皇帝』もかくやと思わせる。
(ちょっと言い過ぎか笑)
やがて4人の独唱が登場[16:59]。
そこからはピアノ,管弦楽,独唱が絡みながら,
小気味よく音楽が進みますね。
合唱が入ってから[18:04]は,
もう一気呵成にクライマックスへ。
かの『第九』もかくやと…。
(だいぶ言い過ぎか笑)
まぁ,
あんまり有名な作品じゃないけど,
その割に聴いていて胸が熱くなりますね。
ベートーヴェンを聴く喜びを感じられる。
そーいえば,
弾くのも楽しかった気がする。
(たぶん)
CDでは,
録音は古いんだけど,
L.クラウスが愛聴盤かな。

オケも,独唱も,合唱もイマイチ。
それでも,
珠を転がすような彼女のタッチを聴きたくてCDラックから取り出しちゃう。
録音の新しいところでは,
やっぱりアルゲリッチか。
(上の動画もアルゲリッチ)
ルガーノ・ライブの1つなんだが,

とりあえずレパートリーに取り上げてくれた事を喜びたい。
他人に進めるなら断然こっち。
いや,
総合的にどう考えてもアルゲリッチ盤の圧勝なんだが,
なぜかL.クラウス盤を忘れられない自分がいる笑。
この気持ちはなんだろう。
参考
ベートーヴェン:合唱幻想曲
L.クラウス(Pf)リヴォリ指揮アムステルダム・フィルほか
1968年録音
[Scribendum]
アルゲリッチ(Pf)ファソリス指揮スイス・イタリア語放送管ほか
2016年録音,ライブ
[WERNER]
ナガヌマって後輩と一緒に
モーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのためのデュオの第1楽章
(僕がヴァイオリンで,ナガヌマがヴィオラでした)
を弾いた事があるんですよ。
ほら,
僕って極度のあがり症だから笑。
2人で舞台に立つのは無謀だった。
せめてクァルテット(4人),
いや,
クィンテット(5人)くらいじゃないと…。
本番はあまりに緊張し過ぎて,
最初の重音の音程から間違えてたのを覚えてます。
ナガヌマが凄い目で見てきた笑。
その後もどうも上手く弾けなくて,
早く終わって欲しい
って気持ちでいっぱいだったんだよね。
演奏中にそうなったらダメ。
(諦めたら試合終了)
んで,
曲の終わり近くでヴァイオリンとヴィオラが掛け合う場面[6:38],
まずナガヌマが落ちたんだよね怒。
続いて,
僕も落ちた笑。
デュオなのに,
2人とも落ちた笑。
そして誰もいなくなった的な…笑。
結局,僕が最高音のE音[6:47]を無理やり弾いて続けたんだっけ。

いやー,
最悪な舞台でしたね。
封印。
と言うわけで,
今回はベートーヴェンあたりの黒歴史を紹介したい笑。

んー,
ベートーヴェンの代表作と言えば,
やはり交響曲第5番『運命』だろうか。
いや,
交響曲第6番『田園』も有名。
うん,
実はこの2作って同時に初演されてるんです。
しかも,
ピアノ協奏曲第4番って傑作も…。
1808年12月22日,
アン・デア・ウィーン劇場におけるチャリティ・コンサートだったんだが,
当日のプログラムは,
交響曲第6番『田園』,
アリア『ああ不実なる人よ』,
ミサ曲(抜粋),
ピアノ協奏曲第4番,
休憩を挟んで,
交響曲第5番『運命』,
ラテン語賛歌,
ピアノ独奏のための幻想曲,
『合唱幻想曲』
って言う超豪華版。
総演奏時間は4時間にもなる大規模な演奏会ですね笑。
チケット代は当時のウィーンの労働者の1週間分の給料くらいと高額だったらしいが,
それでも市民の2.5%程度が演奏会に押し掛けたとの事。
そんな満員の聴衆の前でベートーヴェンは黒歴史を演じたってわけ笑。
まず,
演奏会の約1か月前,
リハーサル中に少年合唱団員の1人が灯りのろうそくに悪戯しているのを見つけたベートーヴェンが,
その少年を殴りつけたって事件があったんだとか。
その横暴極まる行為に対して演奏者達は怒り狂い,
次の演奏会でベートーヴェンが指揮する事を拒絶したんです。
しかし,
ベートーヴェンも自分で指揮すると譲らず,
話し合いの末,
本番はベートーヴェンの指揮で行うが,
リハーサルは別の人間でって感じで決着。
だから,
当日のリハーサルに関しても,
ベートーヴェンは直接タッチする事ができなかったんですね。
しかも,
宣伝のポスターでは,
交響曲の第5番と第6番を入れ替えて印刷されるって間違いが発生。
ザ・踏んだり蹴ったり。
そして迎えた本番。
とりあえず,
ピアノ協奏曲第4番がグダグダだったらしい笑。
ベートーヴェン自身がピアノを弾いたんだけど,
当時,かなり難聴が進んでいたため,
その演奏は聴くに耐えないほど乱暴だったし,
途中で譜面台のろうそくをひっくり返すって言う失態まで演じた。
これに懲りて,
ベートーヴェンは2度と公の場でピアノを弾かなかったんだとか笑。
続く『合唱幻想曲』は輪をかけて酷い。
事前の打ち合わせが徹底されていたかったので,
繰り返し記号のところで,
オケの半分は先へ進み,
残り半分は指定の箇所まで戻って演奏したみたい笑。
当然,オケは大混乱。
ベートーヴェンは大声を出して演奏を中断したって話。
うん,
この演奏会に対しては"大失敗"の烙印だけが残され,
あの『運命』や『田園』って言う,
音楽史上でも1,2を争うレベルの傑作に対する聴衆の反応が後世に一切伝わっていないんです笑。
あーあ。
って事で,
今宵の我がリスニング・ルームには,
その贅沢なプログラムの中でも,
有名な交響曲や協奏曲でなく,
比較的にマイナーな『合唱幻想曲』が鳴り響いています。
演奏される機会は少なめな作品だけど,
管弦楽にピアノを加えただけでなく,
独唱や合唱まで取り入れた,
まさに『第九』に向けての習作と言うべき楽曲。
事実,僕も大学オケにおいて,
『第九』の前座として演奏した事があります。
ちなみに,
バイエルン王国の初代国王であるマクシミリアン1世に献呈された
(1806年にバイエルン公国は王国へ昇格)
って情報だけでも僕はときめく笑。
(ヴィッテルスバッハ家についてはいずれ)
冒頭は26小節にも及ぶピアノ独奏から始まります[1:11]。
初演のときはベートーヴェンの即興だったとの事。
(数年後,楽譜に書き起こされた)
その後,
オケが静かに登場してピアノと掛け合う[4:48]と,
コンチェルト的な様相を呈してきますね。
華やかに盛り上がる場面[8:14]なんか,
かの『皇帝』もかくやと思わせる。
(ちょっと言い過ぎか笑)
やがて4人の独唱が登場[16:59]。
そこからはピアノ,管弦楽,独唱が絡みながら,
小気味よく音楽が進みますね。
合唱が入ってから[18:04]は,
もう一気呵成にクライマックスへ。
かの『第九』もかくやと…。
(だいぶ言い過ぎか笑)
まぁ,
あんまり有名な作品じゃないけど,
その割に聴いていて胸が熱くなりますね。
ベートーヴェンを聴く喜びを感じられる。
そーいえば,
弾くのも楽しかった気がする。
(たぶん)
CDでは,
録音は古いんだけど,
L.クラウスが愛聴盤かな。

オケも,独唱も,合唱もイマイチ。
それでも,
珠を転がすような彼女のタッチを聴きたくてCDラックから取り出しちゃう。
録音の新しいところでは,
やっぱりアルゲリッチか。
(上の動画もアルゲリッチ)
ルガーノ・ライブの1つなんだが,

とりあえずレパートリーに取り上げてくれた事を喜びたい。
他人に進めるなら断然こっち。
いや,
総合的にどう考えてもアルゲリッチ盤の圧勝なんだが,
なぜかL.クラウス盤を忘れられない自分がいる笑。
この気持ちはなんだろう。
参考
ベートーヴェン:合唱幻想曲
L.クラウス(Pf)リヴォリ指揮アムステルダム・フィルほか
1968年録音
[Scribendum]
アルゲリッチ(Pf)ファソリス指揮スイス・イタリア語放送管ほか
2016年録音,ライブ
[WERNER]

















































