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ナチの呪縛を解いたカタリーナ演出 (ハンスリック)
2018-05-23 16:24:05
明日、鑑賞するので、参考にします。有難うございます。
「フィデリオ」って、反動的メッテルニヒの時代にパンクなベートーヴェンが書いた前衛オペラですね(モーツァルトはスキャンダルで対抗)。終幕なんて、宗教曲いや、アジテーションのような"LOVE&PEACE".
勧善懲悪のストーリーなのでナチの時代、"マイスタージンガー"と共にドイツ・オーストリア(フルベンがよく)で上演されたらしいです。
確かにこのオペラ、"MI(スパイ大作戦)"みたいな鑑賞後の爽快感があります。夫婦愛、抑圧からの解放・・。
でも、それを戦時のナチがプロパガンダに使ったのです。
カタリーナは、祖母がヒトラーを祝祭劇場のテラスに招いた責任を取って、この呪われた2つのオペラの呪縛を解こうとしたのではないか(バイロイトのマイスタージンガーでは終幕のザックスのドイツ賛美の独白を真っ暗にして"誰も聞いてない"様に)。
フィデリオでは、愛、自由、正義。でも他者・国にとっては・・・。DVもあるし、テロリストの正義も、自衛のための戦争・・・。
カタリーナは、その予定調和的なものを破壊することで、トランプ的な混沌とした現代を表そうと思います。
 
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