クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

チャイコフスキーの交響曲第2番 ハ短調 「小ロシア」 マリナー/アカデミー室内管

2009年01月25日 03時33分00秒 | 交響曲
四国はこの冬一番の冷え込みで、水たまりにうっすらと氷が張っておりました。日中は風花も舞って、今朝起きてみると庭や屋根にはこれもうっすらと雪が見えます。「寒」ですねえ。寒いときには寒い地域の作曲家を・・・・・と思い、今日はチャイコフスキー。そうそう、昨日聴いたマリナー/ASMFの演奏のチャイコフスキーがあったなぁと思いだし、棚から引っ張り出してきました。これ、話題にもならなかった全集でしょうが、演奏はなかなか上手いもんです。響きがスッキリしているのもエエんです。そして、やっぱりマリナー、英国紳士なんです。あまりロシア臭くなく、ソーダ水のように爽やかに仕上げていきます。チャイコフスキーの交響曲第2番 ハ短調 作品17「小ロシア」。ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管の演奏。1990年10月、ロンドンの聖ユダ教会での録音。カプリッチョ原盤の全集に所収。アカデミー室内管は、この全集録音に当たって、メンバーを増員して演奏していると思われるが、この第2交響曲は、室内管でも十分な感じの交響曲。若々しく爽やか、またノスタルジックな音楽なので、あまり編成が大きくない方がよろしいんじゃないか。第1楽章のウクライナ民謡の綺麗なこと。さすがメロディ・メーカーのチャイコフスキー、この旋律には郷愁を誘われる。ああ、故郷が懐かしいなぁ・・・という想いがこみ上げて、涙が零れるほど。この楽章だけでも繰り返し聴きたいくらい。第2楽章の行進曲も、やはりロシア~ウクライナ的な音楽。ここでも旋律が美しく、チャイコフスキーの才能がメロディにあったことが分かる。第3楽章のスケルツォは舞曲風。チャイコフスキーのバレエ音楽を聴いているようで楽しい。そうそう、チャイコフスキーの音楽の面白さ・楽しさは、「交響曲でも踊れてしまう」ところ。フィナーレはどんどん加速してゆく音楽。モデラートがアレグロ、そしてプレストへ。曲調も徐々に盛り上がって白熱してゆく。マリナーの指揮は万人向けの職人芸と云うべきか。プレーンな設計であまり癖がないから、つい聴き流してしまいそう。ASMFのアンサンブルは極上で、響きはとても爽やか。特に第1・2楽章がイイ。録音は素晴らしいです。音色、響き、音場が自然で、無理がないんです。特に弦楽セクションの響きは心地よく、好録音と思います。適度な残響も気持ちいいです。奥行き、左右への広がりとも良好であります。
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