クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

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マーラーの交響曲第10番 アダージョ テンシュテット/ロンドン・フィル

2008年09月16日 05時26分00秒 | 交響曲
さて、マーラーも10番交響曲まで来ました。この三連休はすべて出勤でありましたので、音楽を聴く時間があまり取れませんでした。残念。今日もクック版で、と思ったのですが、時間がないのでアダージョだけにしましょう。マーラーの交響曲第10番 変ホ長調 アダージョ。クラウス・テンシュテット指揮ロンドン・フィルの演奏。1978年5~10月、ロンドンのアビイロード・スタジオでの録音。EMI盤。テンシュテットは憑かれたようなマーラーをやる人だった。ロンドン・フィルとの全集盤は、宿痾の病に冒されたテンシュテットの、記念碑的な名盤であろうと思う。また、いくつかのライヴ盤は(シカゴ響との1番、LPOとの5・6・7番)、さらに凄絶な名演だった。憑かれたような名演だった。それこそ、マーラーが憑依したようなところもあって、その点ではバーンスタインのやるマーラーと双璧だろう。このアダージョも、情念的で、うねり、叫び、悶えるような、いかにもテンシュテットらしいマーラーであって、しかも細部まで精緻に描かれている名演奏と思う。テンポはタップリとしていて、実に思い入れが強い。また、繊細な美しさと豪放壮麗の美が同居していて、全体的には室内楽的な演奏になっている。ロンドン・フィルは好演。弦楽のアンサンブルは良好で、とても美しい。テンシュテットのマーラー全集は、アンサンブルがイマイチで、美しい音楽をやらせる人じゃないのだろうと思っていたので、このアダージョは特に美しく感じる。時折出現するソロ・ヴァイオリンは妖しく、また聴きようによっては悪魔的。管楽器は抑え気味で、あまり目立たないが、しっとりとした音を聴かせて好演と思う。録音状態は良好であります。しっとりと落ち着いた音で聴かせてくれるマーラーです。EMIにしては上々と思ったのですが、ひょっとして天候のせいかもしれません。ここ数日、四国は雨模様、そのための湿度湿気が、我がタンノイに程よいしっとり感をもたらしたのかもしれません。音とは摩訶不思議なもので、聴き手の体調によって印象が変わりますし、気候天候でも変わります。だから面白いんですが・・・・・。今日のテンシュテットのマーラーは、エエ音がしました。

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