モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

五年ぶりの北海道、大雪山黒岳へ。(2022年7月19,20日)

2022-08-07 | 北海道の山、湖

7月18日夜はロングドライブに備えて20時に床に就いたが、なかなか寝付けない。
それでも一時間半くらいはうとうとしただろうか、
23時に起床、(秋田市の)家を23時半に出た。
天気はところどころ小雨の中、秋田自動車道を北進。

今頃、北へ向かって走っているのは私だけ、ほぼ貸し切り状態の高速だった。
青森フェリー港に着いたのは、日が替わって19日午前3時前。
真っ暗な埠頭を散歩して時間つぶし、乗船待ちをしている間に日の出を見た。

青森の天気は曇りで八甲田山も見えなかった。フェリーに乗り込んだ車は十台くらい。
こんなんで採算はとれるのだろうか。


今回乗ったフェリー



埠頭で見た日の出
 

                                            陸奥湾の朝風景


5時20分、出航。その後はずっとひとり甲板で風に吹かれていた。

波の静かな陸奥湾を走るうちに空は青くなってきたが、遠くの景色はさっぱり見えなかった。
津軽海峡を船でわたるのはこれで何度目だろう。
今回は2017年以来、五年ぶりだが、もう最後かも。

フェリーの航跡波



9時、函館港に入港。




北海道の天気は曇りでところどころで小雨。

なが~いなが~い道央自動車道を走るうちに、景色が見えたのは洞爺湖を掠めた付近のみ。

有珠山SAにて昼飯(塩ラーメン)。奥に見える山は有珠火山。



札幌付近の天気は薄曇り。
空知付近のPAから道警パトカーが出て来てヒヤリとしたが、
目の前で先行車を早速キャッチし、路上に停まった。

捕まったのが、私でなくて、えがった。えがった。
上川層雲峡インター付近では土砂降りに遭遇したものの、
今回の登山基地・層雲峡温泉には夕方五時少し前に到着した。
函館からの走行距離は500キロと少し。五年ぶりのロングドライブだった。

層雲峡温泉手前の風景。大雪国道とも呼ばれる広い国道39号線を走る。道の両側には屏風のような岩山が続く。






層雲峡温泉の中心部風景。左奥の岩山は映月峰。右奥に黒岳ロープウェイ。



宿泊は経済面を重視し、一泊4500円の民宿に三日間素泊まり。

朝晩の飯、並びに登山時のにぎり飯、水は
すぐ近所のコンビニ、セイコーマートとセブンイレブンに全面依存、

風呂は民宿隣の公衆浴場を借りる。
なんか40年以上前、学生時代の貧乏生活に戻ったような気分だった。

民宿の案内板と映月峰。
 

                                                                                                       反対側に聳える岩峰。右の建物は前回(五年前)泊まったホテル。


朝陽山方面を望む。奥に見えるようなホテルに泊まると一泊一~三万円だろう。




今回、三日間素泊まりした民宿。矢印が泊まった部屋。

 


翌朝、セブンイレブン前でエゾシカに早速遭遇した(その翌日は親子四頭の群れに遭遇)。

層雲峡に着いたのはいいが、心配なのは明日(20日)以降の天気だ。
この日、北海道上川地方には大雨洪水警報が発令された。
今回の北海道は五年前同様、大雪山登山が目的だが、雨が酷いのならば、下界のどこかで時間を潰すしかないか。
20日早朝、スマホで天気予報を見たところ、
層雲峡付近は曇りのち雨で、依然として大雨洪水警報が発令中だった。

しかし雨雲レーダーを見たら、大雪山に雨雲が掛かるのは昼12時以降で14時頃から本格降雨の見通しだった。
これは早く黒岳に登って、石室の少し先まで行く分には問題ないだろう。
本格的な雨になったら合羽を着て引き返せばいいと思い、今日(20日)は登山を決行した。
6時ちょうどに宿を出たら、五分後にロープウェイ駅に到着。
6時20分発の第二便に乗車(乗客は二名のみ)。

黒岳ロープウェイ駅
 

                                           リフト駅に向かう。


ロープウェイ上駅(五合目)で降りたあと、リフトに乗り換える。

途中、黒岳は一部雲をまといながらもしっかりと見えていた。

リフト乗車中(先行している女性は奇遇にも同じ宿で部屋は隣だった)。



「大雪山黒岳東面の花(2022年7月20日)」に続く。

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2019年7月の男鹿三山

2022-08-06 | 男鹿半島6,7月

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

例年ならば、7月は高山ばかりで、低山を訪ねることは皆無なのだが、
今年は男鹿のお山に毎月、それも二回以上、行くと決めた手前もあり、7月は11日と22日に訪ねている。
まずは7月11日の様子から。
五社堂の登り口はかなり鬱蒼とした感じになっていた。

五社堂の登り口



夏の低山は花がさっぱりの筈なのに、このお山に限ってはそうでもない。

地味なものばかりだが、いろいろ咲いていた。
オカトラノオは五社堂のすぐ上あたりに群生。   
クガイソウは毛無山、オオサクラソウ群生地にて。

オカトラノオ
 

                                          クガイソウ


シュロソウ?  
 
                                             アオヤギソウ?


男鹿の山林にはこのようなシュロソウ科の仲間がいっぱい生えている。

図鑑を見ると、花が紫褐色のものをシュロソウ、黄緑のものをアオヤギソウと呼んでいるが、
ここには両方が混生しており、中には中間的な色合いのものも有る。
何と呼んだらいいものやら。

見慣れぬ木の花を見つけた。

ムラサキシキブ?



何の花かしばらく迷ったが、どうやらムラサキシキブのようだ。秋の実りが愉しみだ。

他には、

ホタルサイコ
 

                                            ホタルブクロ

ホタルサイコは東北では海岸の草原でときどき、
高山では早池峰山で見ている程度だが、五社堂上の低木林林床には比較的多かった。

ホタルブクロは秋田県内では稀にしか見ない。しかし男鹿ではあちこちに咲いている。

ヤマブキショウマ



トリアシショウマ

   
                                                                                                                                                                                ウメガサソウ


樹林帯では地味なラン科が少し。

ジガバチソウ
 

                                          クモキリソウ



7月22日の天気は高曇り、時折小雨がぱらついたが、
朝のうちは視程良好で、海越しに鳥海山が見えた。

男鹿から海越しの鳥海山



男鹿はいつも毛無山ばかりだが、この日は本山、真山も含め、三山掛けをしてみた。

最高峰の本山は、山頂が自衛隊のレーダー基地になっている。
それでも近づいてみたら、道端にイブキジャコウソウやカワラナデシコらしき花が咲いていた。

イブキジャコウソウ
 

                                             キリンソウ


カワラナデシコ



キバナカワラマツバとウツボグサ




山頂部から岩手山、岩木山が見えた。

岩手山は左側の奥。



奥のピラミッド形の山が岩木山。



真山は男鹿三山で唯一、山頂まで行ける山。


真山山頂
   

                                          サワギク(ボロギク)


山頂に至るスギ林の下でサワギクを見つけた。この花、秋田ではなかなかお目にかかれない。

今回、出会った地味なラン科。

コイチヨウラン
 

                                          オオヤマサギソウ 


山麓ではあちこちでヤマユリが咲いていた。

ヤマユリ



以上。

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大雪山の最終日は愛山渓から沼ノ平へ(2017年7月29日)

2022-08-04 | 北海道の山、湖

大雪山三日目の7月29日は帰りのフェリーの関係上、
17時半までに苫小牧東港に到着しなければならなかった(後で19時までに着けばよいと分かったが後の祭り)。

その範囲で行ける(登れる)山を地図上で探してみた。
層雲峡の北に聳えるニセイカウシュッペ山も候補だったが、
より楽そうな沼ノ平を訪ね、余裕をもって苫小牧に向かうことにした。

沼ノ平は大雪山の北西側中腹にあり、愛山渓温泉から徒歩で二時間弱。
今まで見ていない湿原の花の他に、とある風景に期待していた。

沼ノ平六ノ沼から大雪連峰を望む。



三日間、お世話になった層雲峡温泉に別れを告げ、国道39号線を北西方向に走る。
昨日後半からの雨は上がり、日が射している。

愛山渓温泉(標高は約1000m)にクルマを置き、はじめは渓流に沿って歩く。
あまりメジャーなコースではないし、平日なので人影は皆無。
大雪山としては初めての樹林帯歩きなので、クマ除けホイッスルを吹きながらの進軍。

清水沢を橋越えしてからは三十三曲の急坂で一気に高度を稼ぐ。
その後、笹薮や背丈よりも高いハイマツ林の間のダラダラ坂を登り、
沼ノ平分岐まで来たら、やっと視界が開けて来た。

三十三曲の急坂のひとつ
   
                                            沼ノ平分岐





湿原の眺めは好かったが、花はほとんど咲いてなかった。

今は時期的に少ないのだろうか。

半月沼の畔で。



コバギウシ
   

                                                                                                                                                      ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)

エゾカンゾウとも呼ばれるが、ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)と同一のようだ。

今回は沼の畔で一株だけ見た。

ウコンウツギは黒岳や赤岳でも数多く見かけたが、いずれも花の傷みがひどく、写真としてはイマイチだった。
最終日の今日、半月沼のほとりで無傷で新鮮な花にやっと巡り合えた。

ウコンウツギ






この付近ではエゾコザクラもパラパラ咲いていたが、こちらは花の傷みがひどかった。


愛別岳方面を望む。







大雪山の最高峰、旭岳をちょっと変わった角度から眺めてみようと思い、当麻乗り越しを目指してみた。

途中で出逢った花たち。

バイケイソウ
   

                                             エゾウサギギク

ミヤマリンドウ



高度を稼ぐに従い、沼ノ平が見下ろせるようになった。

沼ノ平



実際には当麻乗り越しまで行かなくても旭岳の見えるポイントに達したが、

今日は雲が次々と沸き起こって、肝心の旭岳がなかなか姿を見せてくれなかった。

旭岳の見えるポイントに到着。
   

                                                                                                                                       Yama-Kei Calendar 2017 美しき日本の山々、9月の写真。


今回、期待していた『とある風景』とは上右写真、カレンダーの山岳風景だ。

この風景は50年前(子供の頃)、通っていた床屋に貼っていた(当時の)カレンダー写真で知っていた。

ところがなかなか雲が取れてくれない。
昼飯を頬張りながら約一時間粘ってみたが、今日は一番よく見えてもこの程度だった。

左が熊ヶ岳(2210m)、右が旭岳(2290m)。



北海道最高峰の旭岳(2290m)のアップ




右前面に突き出したのは当麻岳(2076m)か。




旭岳の姿を見る関係で予定よりも一時間以上、遅くなったが、それでも余裕をもって、
愛山渓温泉に下山。




あぅぅ(つдi) 名残惜しいが、大雪山ともお別れだ。

帰りに見えた大雪山の山並み。



帰りの道央自動車道ではスピードをセーブ。

苫小牧東港で乗り込んだ新日本海フェリーはでかかった。
19時半出航。明朝は秋田港(土崎港)。

苫小牧東港にて新日本海フェリー。



家に帰ったら、留守番をしていた家内が暖かく迎えてくれた。

認〇症が進み、不穏なことの多い母親もこの数日間は実家でおとなしくしてくれていた(しかしその数日後から荒れた)

北海道のお土産は・・・

ナキウサギのぬいぐるみ



今回のお土産は黒岳ロープウェイ駅で購入した。

駅や土産物店はインバウンド、中国の皆さんがとても賑やかだったが、
このぬいぐるみよく見たら、メイド・イン・チャイナだった。


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7月27日、銀泉台から大雪山・赤岳、小泉岳へ(4おわり)

2022-08-03 | 北海道の山、湖

(本頁は「7月27日、銀泉台から大雪山・赤岳、小泉岳へ(3)」の続きです。)


赤岳~小泉岳風衝地での花巡りはまだ続く。







鮮やかなマゼンタはエゾツツジ。

エゾツツジ


エゾツツジ




ここにもエゾオヤマノエンドウの葉が見えた。

エゾツツジは秋田駒ヶ岳で幾度となく見ているが、
本場、大雪山のものは更に背が低かった。その割に花がでかいので、「花だけ植物」のような個体も有った。

チシマキンレイカ(タカネオミナエシ) は北海道高山限定種。




チシマキンレイカ(タカネオミナエシ)
 

                                           イワブクロ

イワブクロの群生




イワブクロは本州では八甲田山や秋田駒ヶ岳、鳥海山でも見られるが数は少ない。

イワギキョウは多かった(黒岳リフトの下にはうじゃうじゃ群生するほどだった)が、
チシマギキョウはとても少なかった。その意味では貴重な一枚。

チシマギキョウ



風衝地ではコマクサも散見した。

コマクサ



エゾタカネスミレの花も時遅しだった。

エゾタカネスミレ



地味な花をふたつ。

ヒメイワタデ


ヒメイワタデとウスユキトウヒレン




ヒメイワタデ、ウスユキトウヒレン。ともに北海道高山限定種。

葉の表面に白い綿毛が密生するタイプもあった。別品種の
ユキバタカネアザミだろうか。

   

                                          小泉岳(2158m)の山頂標


小泉岳(2158m)の山頂に到着。

まっ平らだが、今回の山行きでは此処が最高地点。
山頂付近から眺めた山岳風景。

左から後旭岳(2216m)と旭岳(2290m)。右に松田岳や北海岳(2149m)、奥に見えるのは熊ヶ岳(2201m)だろうか。



北海道の最高峰、旭岳のアップ。




白雲岳(2230m)と右奥に旭岳(2290m)。



今回はチョウノスケソウは確認できなかった。
小泉岳山頂で出会った花好きの方によると、

植物は白雲岳の方が凄い、特に避難小屋周辺には珍しい植物がいっぱい有るとのこと。
また来る機会があったら、その時は其処まで足を伸ばしてみようかなと思う。

東北でも見かける花をふたつ。

ムカゴトラノオ
 
                                             ミヤマリンドウ


ムカゴトラノオは
焼石岳でも見て来たばかりだ。白っぽい葉はウスユキトウヒレンか。
ミヤマリンドウは東北では雪田や湿った草地に多い花だ。大雪山では風衝地にも進出していた。
おまけの蝶々はコヒオドシとのこと。

南側の眺め。

小化雲岳(1925m)方面を望む。雲を被っているのは十勝岳の連峰。



中ほど奥にトムラウシ山(2141m)。手前、化雲岳(1954m)。



奥にトムラウシ山(2141m)。手前、化雲岳(1954m)。



中ほど奥にトムラウシ山(2141m)。手前、左から忠別岳(1963m)、化雲岳(1954m)。



今日のルートは花の疎らな風衝地ばかりだった。

もっと密に花が咲いて見渡す限り広がるお花畑
(それこそが真の「カムイミンタラ=神々の遊ぶ庭」だと自分は勝手に思っている)

はここからずっと先、トムラウシ山に縦走する途中の高山台地に広がっていると聞く。
自分にはそこまで行く気力も体力も無いが、思いだけは飛ばしてみる。

松浦岳(緑岳)(2020m)方面。



さっき出会った花好きの方は高原温泉なので・・・と言ってこの道を下って行かれた。

私の方は車を置いてる関係も有り、往路を銀泉台に引き返す。

翌日(7月28日)は黒岳、北海岳に登山した。 ⇒ こちら


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7月27日、銀泉台から大雪山・赤岳、小泉岳へ(3)

2022-08-02 | 北海道の山、湖

(本頁は「7月27日、銀泉台から大雪山・赤岳、小泉岳へ(2)」の続きです。)


突然、赤岳山頂。




赤岳山頂(2078m)と表示されているが、
本当の山頂はもっと北東にあるようだ。

赤岳山頂からの眺めは素晴らしい。
まずは北側、反時計回りに。

手前、烏帽子岳(2072m)と左奥に凌雲岳(2125m)。



北鎮岳(2244m)と右、凌雲岳(2125m)。



大雪山No.2の北鎮岳は雪形が印象的だ。

北鎮岳(2244m)



遠くの山は左、旭岳(2290m)と右、北鎮岳(2244m)。

中央部やや手前は松田岳や北海岳(2149m)。




大雪山、いや北海道の最高峰、旭岳もしっかりと見えた。

後旭岳(2216m)と旭岳(2290m)。手前は赤岳沢の源流部。




赤岳沢の源流部。

左奥の山は白雲岳(2230m)、中央~右奥に旭岳(2290m)や松田岳、北海岳(2149m)など。



ここは山よりも赤岳沢の源流部の地形がダイナミックで凄いと感じた。

この沢はやがて流星の滝となって層雲峡に落ち、石狩川と合流する。

小泉岳(2158m)と右奥に白雲岳(2230m)。



小泉岳や白雲岳方面の眺めはパッとしないものの、時間に余裕があるので少し歩いてみることにした。

赤岳から先には茫漠たる風景が広がっていた。

小泉岳(2158m)の茫漠たる風景



大雪山は高山植物の宝庫なので、見渡す限りのお花畑を連想する方も多いと思うが、この山域はそうではなかった。

高山帯とは言っても、本州の高山とは全く異質の風景で、一見、砂漠のようにも見える。
近づくと砕けた岩のかけらがびっしりで、その合間に極めて背の低い草や木(矮性低木)が疎らに生えている。

小泉岳の風衝地。奥に北鎮岳(2244m)と右、凌雲岳(2125m)。



このような場所を何と呼ぶのだろうか。
手持書籍(北海道新聞社・発行、大雪山の自然2 高山植物)だと、

「風衝地」と書いてあったが、自分の知る風衝地(例えば月山山頂付近や秋田駒ヶ岳阿弥陀池付近)
とは植物が疎らな点であまりにも違い過ぎる。

強いて同様の場所を探すとしたら、構造土地形が発達する鳥海山の御田ヶ原付近だろうか。

参考までに鳥海山御田ヶ原の構造土地帯。



しかしこちらはスケールが違い過ぎる。

まだ行ったことはないが、昔、地理の教科書で習ったツンドラとかヒースとはこのような場所を指すのか。
一応、先の手持書籍に従い、「風衝地」と呼ぶことにした。

遮るものの無い風衝地では強風、乾燥、低温、土壌(礫)の移動、強い紫外線など
過酷な自然条件に耐えうる植物だけが生育出来る。

以下、この風衝地で出会った花たちを列記してみるが、
一番バッターはキバナシオガマ。

 

                                           キバナシオガマ


キバナシオガマの終わり花

   

                                            ヨツバシオガマ

キバナシオガマは国内では大雪山でしか見られない植物
(国外では北半球の高緯度地域で広く見られる)。

大雪山でも小泉岳から白雲岳付近にかけて多いと聞いたので、
今日のルートで最も期待していた花のひとつだったが、
ほとんどの花が終わった後だった。
もう十日くらい早く来るべきだったかもしれない。

同属のヨツバシオガマは東北地方の高山にも多く、けっして珍しいものではない。
今日のルートでは銀泉台の下の樹林帯から生えており、

途中の湿った斜面などあちこちで見かけていたが、
キバナシオガマのすぐ隣の風衝地にも咲いていたので敢えてここに載せてしまった。

ホソバウルップソウは世界中で此処だけ。
大雪山の固有種であり、キバナシオガマと並んで今回、期待していた花だったが、
こちらは残念。全ての花が終わった後だった。

ホソバウルップソウ


ホソバウルップソウ (僅かに残り花)

   

                                               エゾハハコヨモギ

東北には全く無い高山植物のオンパレードが続く。

地味な花については、予習して行っても戸惑うばかりだった。
エゾハハコヨモギとエゾイワツメクサも世界中で此処だけ。大雪山の固有種と聞く。

エゾハハコヨモギ



エゾイワツメクサ


エゾイワツメクサ
   

                                           エゾタカネツメクサ

エゾタカネツメクサは北海道の高山限定種のひとつ。

大雪山の他には夕張岳や日高山脈にも有るようだが、
現実には行く機会は無いだろうからここでしっかり見て行くことにする。

なおよく似たイワツメクサやタカネツメクサは以前、北アルプスで見かけている。
この仲間は東北の高山を飛び越えて分布している。

エゾタカネツメクサ(右上に花の終わったエゾオヤマノエンドウ)




エゾタカネツメクサを撮ったら、
大雪山固有種(世界中で此処だけ)のエゾオヤマノエンドウが偶然にも左上の方に写っていた。

残念ながら花は終わっていた。
先のキバナシオガマ、ホソバウルップソウも含めてこの三種類のちゃんとした花に遭遇するためには
少なくとも七月中旬頃までにもう一度、この場所に来る必要がある。

クモマユキノシタやメアカンキンバイは北海道高山限定種。

クモマユキノシタ



メアカンキンバイ



メアカンキンバイは青みを帯びた葉やレモンイエローの花がすがすがしい。

そろそろ小泉岳頂上かなと思ったら・・・
小泉ジャンクション(分岐点)の標識だった。




7月27日、銀泉台から大雪山・赤岳、小泉岳へ(4)」へ続く。


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