モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

再び、大雪山・赤岳、小泉岳へ。後編(2022年7月21日)

2022年08月15日 | 北海道の山と湖

(本頁は「再び、大雪山・赤岳、小泉岳へ。前編」の続きです。)

新たな花との出会いに現を抜かしていたら、いつの間にか今日の目的地・赤岳の山頂に到着していた。

一応、赤岳の山頂?



厳密な赤岳山頂へは道が無いので行けない。

ここからは大雪山系の眺めが素晴らしい。

赤岳から白雲岳、旭岳方面を望む。



後旭岳と旭岳



赤岳から北鎮岳、凌雲岳を望む。



北鎮岳をアップで。雪形の形が黒岳から見たものとは大きく変わっている。




少しだけ余力が有ったので、小泉岳に向かうことにした。

小泉岳に行く途中から、黒岳(左奥)と烏帽子岳を望む。

黒岳の山頂西側(左側)はとても緩やかだったが、ここからはその様子がよくわかった。




赤岳から小泉岳にかけて、新しく現れた花たち。

エゾタカネツメクサ。北海道の限られた山だけに生える。



クモマユキノシタ。北海道の限られた山だけに生える。



シロサマニヨモギ
 

                                 ムカゴトラノオ。白っぽい広葉は別植物、ウスユキトウヒレンだろうか。


ヒメイワタデ。北海道の限られた山だけに生える。



こちらのマルバシモツケは草よりも低く、岩に張り付いていた。




ウルップソウとチョウノスケソウは北海道と中部山岳には有るのに東北の高山には無い。
長年あこがれの花だった。

前者は個人的には1990年代、北アルプス白馬岳で見ている(こちら)が、
大雪山固有種のホソバウルップソウの方は前回(2017年)は花が終わっていた。
チョウノスケソウも1990年代、北アルプス白馬岳で見ているが、花が終わる寸前だった。
こちらは前回、来た時は見出せなかった。
今回はこれら二種の高嶺の花にターゲットを絞り、
7月10日前後に来たかったのだが、秋田での所用もあり、果たせなかった。
斯様に遅れたので、今回は無理かなと思ったのだが・・・

赤岳から小泉岳に向かう途中で最初に見かけたものは完全に終わっていた。

花の終わったホソバウルップソウ



が少し進んだところでは、青紫の穂花がかろうじて残っている株があった。

ホソバウルップソウの残花



ホソバウルップソウの残花
 

                                          チョウノスケソウの残花


チョウノスケソウは一見、草のようだが、バラ科の小低木。
今回は花に会えないものと思っていたが、一輪だけ残花に遭遇した。

小泉岳の山頂部はとにかく平らだ。
標柱が有ったので近寄ってみたら、山頂ではなく、「小泉分岐」だった。
今回はここから白雲岳の方に少し下りたところにある「白雲岳分岐」まで行き、昼飯にした。

昼飯を食べながら見た風景。

白雲岳分岐から白雲岳を望む。



白雲岳分岐から旭岳、熊ヶ岳、荒井岳方面を望む。



白雲岳分岐から荒井岳、松田岳、北海岳方面を望む。



行く途中でキバナシオガマの花を見た。

この花、世界的には北半球の高地に広く分布しているが、
日本国内では大雪山でしか見られない。
大雪山でも生育地は限られており、旭岳や黒岳には無いようだが、
北海岳やこのエリアには疎らに生えている。
前回(2017年)も見ているが、花はだいぶ古くなっていた。
今回はもう少し新鮮なものを見たくて、少し早くやって来たが、ナントカ目的は果たせたようだ。

キバナシオガマの疎らな群生。バックは凌雲岳。
 

                                           キバナシオガマ

キバナシオガマ

 

                                       キバナシオガマ。バックは旭岳。


黄金色の穂花や細かく刻まれた葉など、高山植物の王者としての貫禄は十分だが、

いかんせん草丈は10~20センチ程度と思ったよりもちっこい。

キバナシオガマを見られたので、白雲岳には行かないことにした。
また小泉分岐に戻り、小泉岳山頂(2158m)へ。
その山頂は真っ平らで標柱が無ければ誰も山頂とは気づかないだろう。


小泉岳(2158m)の山頂。左に白雲岳、奥に旭岳。



南の方を望むと、緑岳(2020m)と思われるピークは見えたが、前回(2017年)、見えたトムラウシ山は雲で見えなかった。
今回はこの後、ひたすら下山。

下山途中、銀泉台のすぐ手前でエゾシカに遭った。

 
                                           層雲峡温泉の映月峰


下山後の層雲峡温泉では、午後の日差しを浴びた映月峰や朝陽山の岩峰がみごとだった。


層雲峡温泉、朝陽山の岩峰



この後すぐ、公衆浴場で汗を流した。温泉付きの登山旅行はいいもんだ。


旭岳裾合平」に続く。


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2 コメント

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Unknown (ミルク)
2022-08-15 19:32:03
こんばんは。
お一人での山行ですか? グループですか?
クモマユキノシタがかわいいですね。
キバナシオガマ珍しいような。
会いたいお花に会え、よかったですね。
ミルクさんへ。 (モウズイカ)
2022-08-15 19:39:42
コメントありがとうございます。
私の山歩きは諸事情あり、95%くらいは独りです(残り5%は家内と)。
キバナシオガマは珍しい花です。国内では大雪山の限られたエリアにしか無いです。
が思ったよりもちっこいです。

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