モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

鳥海山南面・草紅葉紀行(2018年9月28日)

2020年10月06日 | 鳥海山/南面

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。

鳥海山の奥座敷、千畳ヶ原の草紅葉を無性に見たくなった。

下の写真は以前、鉾立コースの御田ヶ原付近から眺めたものだが、オレンジっぽいモフモフに覆われた場所が千畳ヶ原だ。

2014/09/27 御田ヶ原付近から千畳ヶ原上部を望む。



この草原は鳥海山本体の南西斜面に有り、よく行く鳥の海(鳥海湖)から下って行く方法も有るが、

今回、9月28日は南側、滝の小屋(山形県側)から入ってみる。




天気予報では晴れなのに、いざ着いたら、お山の上半分はしっかりと雲に包まれていた。


滝の小屋入り口付近。




既に草紅葉が始まっていた。 

歩き出してほどなく雨がバラバラと降ってきたので、雨ガッパを着用。
すると日が射して来て暑くなったので、雨ガッパを脱ぎ・・・と(-_-;)今回は慌ただしい。


ガスにけむる白糸の滝                                                                                         実のでかいナナカマドに遭遇。
 


ウラジロナナカマドだろうか。葉の裏を確認しないでしまった。
 

八丁坂を登っている間は雨が止み、時おり日も射した。
灌木の紅葉が適度に綺麗だった。




ミヤマナラのオレンジタイプ紅葉。                                                                   ミヤマナラの紅色タイプ紅葉。

 



たぶんミネザクラ




ウラジロハナヒリノキの紅葉はワインカラーだった。




いろんな紅葉ミックス                             ミヤマキンバイの草紅葉
 



河原宿(小屋跡)から先は湿原の木道歩きが続く。




帰りにもまた報告するが、ここにはいろいろな種類の草紅葉が有った。

まずはチングルマ。

チングルマの大株 



この株は赤の発色が特に良かった。 




ハクサンフウロ                                ワインカラーの草紅葉はシロバナトウウチソウ。
 


千畳ヶ原直前の幸治郎沢に立ったら、

「なっ(;゚Д゚)なんじゃ。こりは!」と驚くほどの険悪な沢、と言うよりも崖だった。

幸治郎沢を上から見下ろす。




写真だと上下の感覚が分かりにくいかもしれない。 

更に強風とガスが押し寄せ、先がマッタク見えない。雨も強くなって、岩がツルツル滑り、
危ないったらありゃしない。

50メートルほど下ったところで降参!!
今回、千畳ヶ原まで降りるのは断念したが、
後で聞いたら、この沢は鳥海山の一般ルートでは最悪の場所で滑落事故も多いそうだ。

千畳ヶ原まで降りるのは断念したものの、
折角ここまで来て勿体ないと近くの月山森(1660m)の山頂に陣取り、晴れ間を待ってみた。

防寒具は着ていたが、依然として風は強く、{{{゚◇゚;}}}ガタガタ震えながら待つこと一時間。
ガスの晴れ間に二瞬だけ、千畳ヶ原が見えた。


月山森山頂からちらりと見えた千畳ヶ原・その壱。
 



月山森山頂からちらりと見えた千畳ヶ原・その弐。
 



いかがなもんだろうか。
シックな色合いに焦げた草紅葉らしきものを遠く望んだだけで今日は良しとしよう。

その後は月山森の斜面に広がる湿原を散策。

ホンの数十メートル歩いただけなのに、不思議だ。こちらは無風だった。
今回、千畳ヶ原には行けなかったが、草紅葉はこちらで十分堪能できた。

ボタ池。 




先ほど、チングルマの大株の有った付近に差し掛かる。




河原宿まで戻って来たら、雲が割れて、この日初めての青空が。




折角なので、付近の草紅葉を見て歩く。




日光を浴びたイネ科・草紅葉の色合いは格別だ。




真夏を思わせるような入道雲。


 

残り花、エゾオヤマリンドウ
 



鳥海山も次第に姿を現わして来た。


河原宿から。


 


帰りの八丁坂下りで見た紅葉を幾つか。

めんこい祠の近くに白っぽい草紅葉を見つけた。




白い草紅葉を見るのは初めてかもしれない。

イネ科の白い紅?葉
 



登山口の滝の小屋まで下山したら、鳥海山の御姿がはっきりと・・・。

滝の小屋付近から見た鳥海山

 



貝型雪渓



今日は天気に翻弄された一日だったが、好い色合いの草紅葉を満喫できた。
その後は鶴間池を見下ろして、帰宅の途につく。

鶴間池



以上。


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