モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

真夏の鳥海山・滝の小屋から。前編(2021年7月31日)

2021-08-12 | 鳥海山/南面

真夏の鳥海山にはいつも秋田側からばかり登っているので、今回は山形側、滝の小屋から登ってみた。
このルートは山頂までの距離が短く、雪渓区間が長いので、
私のような足弱、花囚われ人(=花の撮影でさっぱり先に進まない登山者)でも割とスムーズに山頂部に行くことが出来る。

(秋田側、鉾立から登ると、途中の御浜の前後で花が多く、景色も好いのでつい撮影に夢中になり、
タイムアウトで山頂部はいつも断念せざるを得ない)。

しかも真夏にこのルートをほとんど歩いたことが無かった。今回は真夏のこのルートの花の状況を確認する機会としよう。

朝5時頃、大台野から鳥海山を望む。



今回の非合法マップ




秋田市自宅を午前3時ちょっとすぎに出発、登山口の滝の小屋入口駐車場には5時半頃到着。


滝の小屋入口駐車場から鳥海山を望む。




この駐車場、いつもならガラガラなのに今日はほぼ満杯だった。
既に一つ手前、下の駐車場も埋まり始めていたが、
柿の種号はちっこいクルマなので何とか上の駐車場に挟まることが出来た。
ここの標高は1200m、山頂との標高差は1000mとちょっと。個人的には今年初の標高差1000m超の登山になるか。

登山開始は5時45分、滝の小屋までは20分程度で着くが、このルートでは唯一、林の中を歩く。

滝の小屋まで林の中を歩く。                           白糸の滝(朝バージョン)
 


小屋から先は川のようになった道を進む。
これは雪解けで増水しているせいで、秋になれば普通の登山道に変わる。
ほどなく白糸の滝に接近するが、早朝は逆光と日陰でよく見えなかった。
一応、
下山時に見た写真も添付しておくが、その時もまた日陰になっていた。

白糸の滝(午後バージョン)



後でわかったことだが、この滝の水や登山道の川状態はこれから登る河原宿の先の大雪渓から誕生したものだ。

なおこの日は団体登山者が多く、ご覧のように切れ目なく、登山者の行列が出来ていた。
いつの間にか団体さんの中に紛れ込み、一員のふりをして登って行った。

この登り方はクマ除けとペース維持のためにときどき使う手法だ。

滝の手前を掠め、わずかの間、水平移動すると、旧・湯の台ルートと合流、八丁坂の登りが始まる。
初めは灌木が茂って、視界が好くないが、登るにつれて草原が多くなり、庄内平野や滝の小屋方面の眺めが開けて来る。
小さな祠の手前あたりから、花の種類も量もぐんと増える。
今は薄青のハクサンシャジンや黄色のトウゲブキがメインで、
場所によってセリ科の白やクルマユリの朱橙も混じり、見ごたえのあるお花畑が展開する。
八丁坂の標高は1400mから1500mくらいだから、鳥海山としては最も低所にあるお花畑と言えるだろう。
どこかで見たことのあるような花風景だと思ったが、どこかとは同じ鳥海山の御浜付近や焼石岳の姥石平あたりか。
いずれにしろ北アルプスや北海道大雪山あたりでは見ない花風景だ。

八丁坂のお花畑。トウゲブキ、ハクサンシャジンが多く、クルマユリもちらほら。



八丁坂のお花畑。セリ科が多い場所。前面にシラネニンジン。右奥の丈の高いのはエゾノヨロイグサか。




ハクサンシャジン                                     クルマユリ 

 


エゾノヨロイグサ                                   ミヤマトウキ
 


ヤマハハコの小群生


シラネニンジンが多い箇所。






鳥海山の姿が見えてくると八丁坂が終わり、平坦な笹原の中を進むようになる。

河原宿の標高は約1550m。小屋跡地で団体さんたちは休憩に入った。
密を避けるため、私はほとんど休まずに独りで雪渓登りを始めた。

いよいよ雪渓だ。まずは大雪路。




アイゼンを装着中。



アイゼンを履き、歩き出したら、突然霧が湧き出て来た。




霧の中なので、涼しくて歩きやすいかと思うと決してそうでもない。

岩を見つけ、休憩中。



そうこうしているうちに団体さんの先頭集団が。




大雪路上部にて。右上に小雪路が見える。




あとでわかったことだが、大雪路と小雪路の雪渓はまだ繋がっていた。

下からはそれがわかりにくいので、皆、雪渓の融けた緩斜面にいったん上陸?する。
そこではあちこちで新鮮な花が咲いていた。
黄色い絨毯のような花が有った。ミヤマキンポウゲかと思ったら、ミヤマキンバイだった。

ミヤマキンバイの花筵




ミヤマキンバイ                                       ヨツバシオガマ
 


その奥にはミヤマキンポウゲも咲いていた。




このルートは鉾立ルートに較べるとニッコウキスゲが少ない。

ニッコウキスゲ                                     ハクサンチドリ
 


チングルマの実



アオノツガザクラ



小雪路に突き当たったので、再び、アイゼンを履き、雪渓を斜めに登る。

小雪路と仙ヶ洞



二度目の上陸地点から薊坂が始まる。

後編」へ続く。


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