(本頁は「八幡平の花図鑑1」の続きである。)
本編では初夏、主に亜高山帯針葉樹林(アオモリトドマツ林)で見かけた下草の花を列記してみる。
諸桧岳付近のアオモリトドマツ林 2018/06/18
ご覧の通り、ブナ帯との共通種が多く見られた。
ショウジョウバカマ 2018/06/18
(右上)ツバメオモト 2018/06/18
タケシマラン 2018/06/18
ユキザサ 2014/07/05
(右上)マイヅルソウ 2015/06/24
コミヤマカタバミ 2018/06/18
(右上)ミヤマスミレ 2018/06/18
ウスバスミレ 2019/06/09
オオバキスミレ 2019/06/09
(右上)キバナコマノツメ 2018/06/18
八幡平では黄色いスミレはオオバキスミレが多く、ブナ帯から山頂稜線まで広く分布する。
高山性のキバナコマノツメは少なく、私は畚岳付近で見たきりだ。
サンカヨウやシラネアオイも
ブナ帯から亜高山帯(アオモリトドマツ林や山頂部の草地)まで広く分布する。
そのため開花時期も標高や残雪の多寡により5月から7月いっぱいまでと幅が有る。
サンカヨウ 2016/05/15
シラネアオイ 2018/06/18
ヒメイチゲ 2018/06/18
(右上)ミツバオウレン 2019/06/09
アオモリトドマツ林で見かけた低木と矮性低木。
ムラサキヤシオ 2018/06/18
コヨウラクツツジ 2018/06/18
イワナシ 2018/06/18
アカモノは多くの場合、イワナシに少し遅れて、6月下旬~7月中旬に開花する。
アカモノ(イワハゼ) 2019/07/20
(右上)ツマトリソウ 2018/06/18
草花に戻って、ツマトリソウは草地や笹原でもよく見かける。
開花時期も生育地により、6月~7月と幅が有る。
キヌガサソウ 2019/06/09
キヌガサソウは日本固有種。
白神山地の一部(登山道は無いらしい)を除けば、一般的には八幡平が分布の北限とされる。
八幡平では山体のあちこちで小規模な群生を見かける。
山頂近くの「謎の穴」の群生地は積雪が多いため、7月中旬以降に開花するが、
それ以外の場所では6月中に咲くものが多い。
以上。
「花図鑑3(初夏の高所湿原と稜線)」に続く。
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